【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大のために延期されていたサラワク州議会の選挙について、同州与党連合・サラワク政党連合(GPS)内で年内開催に向けた準備が進められている模様だ。
マラッカ州で州議会選挙が行われることが決まったため、サラワク州で延期する理由がなくなったことが背景にある。「ザ・スター」の取材に対し情報筋は、来年にも実施される次期総選挙と同時に行うことは好ましくないとの意見があると明らかにした。
これに加え、来年になると選挙権年齢が18歳に引き下げられる(Undi18)ため、新たに有権者となった若者の投票行動の予想が難しくこれまでの方法に基づく票読みが難しくなるとの意見もあるという。
サラワク州議会の任期は6月6日までだったが、今年1月にアブドラ国王による緊急事態宣言が発出されたことを受け、州議会任期を定めたサラワク州憲法第21条(3)が停止され、それに基づき任期が宣言期限の8月1日まで延長された。しかしその後、アブドラ国王の同意を得て同州に限って2022年2月2日まで再度延長されていた。
サラワク州議会の定数は82議席で、4党の連立であるGPSが68議席を掌握している。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月19日)