【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)が11日、8月31日ぶりに1.00に超えた。その後上昇を続け、14日午後11時59分時点で1.05となった。
州・地域別でもっとも高いのはプトラジャヤで1.20。クアラルンプールで1.05、セランゴールで1.04、ネグリ・センビランとパハンで1.02、クランタンで1.01となった。それ以外のサバ、ペナン、ジョホール、マラッカ、ケダ、ペラ、トレンガヌ、サラワクは1.00を下回っている。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は、新規感染者数は横ばいの状態が続いているが、R0は上昇しているとして、標準的運用手順(SOP)順守とワクチンの追加接種を受けるように呼びかけた。またカイリー・ジャマルディン保健相も追加接種を呼びかける共に、高齢者に対しては混雑した場所を避けるよう注意を喚起した。
マレーシア医師会(MMA)は新型コロナウイルス「Covid-19」感染症がエンデミック(風土病)段階に移行するとの報道に安堵しないよう注意を喚起。引き続き感染対策を実施するよう呼びかけた。