【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 シャヒダン・カシム連邦直轄地相は、11月1日付けで施行されたクアラルンプール(KL)市内の食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局におけるハードリカー販売禁止について、関連機関が設定した条件を店舗側が満たす場合には許可されると述べた。
国会質疑の中でシャヒダン氏は、中医薬局が保健省から許可を得ている場合には、医療目的ということで許可すると述べた。またコンビニについては、ハードリカーの横行を阻止するという目的のためにはすべてのライセンスを承認することはできないが、ケースバイケースで判断すると言明。KL市内にコンビニが137店舗あれば、うち50 60店舗が許可を得ることができるとの見方を示した。
食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局ではハードリカーの販売が禁止されたものの、ビールについては午前7時ー午後9時の時間制限付きで引き続き認められている。
KL市におけるハードリカー販売制限については、当初の予定では10月1日付けで施行されることになっていたが、食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局に対する差別であり、非ムスリムの心情を無視した一方的な決定だとして非ムスリム団体や野党などが反発したため1カ月延期され、利害関係者との間で解決案を巡って話し合いが行われていた。