カーシェアのゴーカー、日産「リーフ」でEVシェアをスタート

【クアラルンプール】 カーシェアリング・サービスのゴーカー・マレーシアは、日産の電気自動車(EV)「リーフ」を利用した新サービス「ゴーEV」をスタートした。
まずはパイロット・プログラムとして、首都圏クランバレーにおいて、第2世代の「リーフ」25台の短期および長期リースを行う。当面はゴーカー・マレーシアのペタリンジャヤ・オフィス、クアラルンプールの「マイタウン・チェラス」、「アベニューK」3カ所のカーシェアリング・ゾーンで貸りることができる。年末までにカーシェアリング・ゾーンを10カ所に増設し、今後12カ月でさらに拡大する計画だ。
利用申し込みは「ゴーEV」アプリで受け付ける。料金は1時間24.90リンギ、1日249リンギから。リース期間が長くなると料金は低くなる仕組みとなっており、30日以上リースした場合は、1日あたり106リンギとなる。2年および3年プランもあり、2年の場合は月額2,499リンギ、3年の場合は2,299リンギ。長期契約の場合は道路税や保険、サービス、家庭用充電器が含まれている。
(ポールタン、12月2日)

ペナンの「サンウェイカーニバルモール」、5億リンギ投じて拡張

【ペタリンジャヤ】 ショッピングモール運営のサンウェイ・モールズは2日、ペナン州セベランプライの「サンウェイ・カーニバル・モール」で5億リンギを投じた売り場の拡張を実施しており、小売スペースは2倍に拡大すると明らかにした。拡張部分は2022年4月1日のオープンを予定している。
 拡張工事により小売スペースは100万平方フィートに拡大し、店舗数は220店舗から350店舗に60%増える予定だ。サンウェイは1,500人分の雇用機会創出、1,200万人の年間来客数を見込んでいる。
 小売スペースの95%は入居テナントが決まっており、2022年年末までに100%に達する見通しだ。これまでに入居が決まったのは▽ジャヤ・グローサー▽JDスポーツ▽バス&ボディ・ワークス▽イニスフリー▽ラネージュ▽ビクトリアシークレットーーなどの国内および海外ブランド。また映画館としてGSCシネマが入居する予定。スクリーン数は13で、マレー半島北部で最大級の映画館となる予定だ。
 サンウェイ・モールズは、小売市場の長期的な見通しを楽観視している。11月時点の来客数は、新型コロナウイルス「Covid-19」流行前の2019年と比較して80%、売り上げは90%程度に回復してきていることから、年末の祝祭シーズンに向けてこの水準を維持することができると予想している。
(ザ・サン、12月3日、エッジ、12月2日)

シャープマレーシア、ニューノーマル向け2022年モデル投入

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 シャープ・エレクトロニクス・マレーシア(SEM)は、2022年度モデルとして「ニューノーマル(新しい常態)」社会を支えるため商品やソリューションをマレーシア市場に投入した。
メディア向けの商品・ソリューション体験会においてティン・ヤンチュン社長は、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行は、人々の生活や学習、労働に大きな変化をもたらしたと言明。マレーシアの人々が快適に家で過ごし、より生産性の高い仕事ができるようなソリューションの提供に今後もフォーカスすると説明した。
ティン社長は、「アクオス」の4Kテレビ、8Kテレビ、冷蔵庫「ペリカン・メガ・フリーザー」、電子レンジ、空気清浄機、洗濯機、ノートパソコン「ダイナブック」のほか、個人用防護具(PPE)として日本で生産されたフェイスシールド やアイシールドなどを投入したと紹介。シャープの家電の保証や修理状況などを一元管理でき、カスタマーサービスとチャットで相談もできる会員アプリ「ココロライフ」も導入したと明らかにした。アプリには、在宅ワークを支援する「フューチャーラボ」機能なども備えているという。

新型コロナの感染者数は5551人に減少も、3日連続で5千人超

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,551人だったと発表した。累計感染者数は264万9,578人となった。

2日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,542万3,192人で、接種率は77.8%。18歳以上の成人接種者数は2,270万7,144人で、接種率は97.0%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.96で前日から上昇した。

2日には7,246人が回復し、累計治癒者は255万1,253人。死者数は47人増え、累計で3万521人となった。アクティブ感染者は、前日から1,487人減の6万2,253人。うち80.9%が自宅、10.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.1%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。

また新たに6カ所のクラスターを確認した。セランゴール州の職場で2カ所、クランタンの職場で1カ所、ネグリ・センビランとペラ、ジョホールの教育機関でそれぞれ1カ所発生した。これまでに確認されたクラスターは5,959カ所で、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は226カ所から227カ所に増えた。

オミクロン株感染、マレーシアでも初めて確認

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン保健相は3日、国内で初めて新型コロナウイルス「Covid-19」の変異種オミクロン株の感染例を確認したと発表した。
オミクロン株の感染が判明したのは、南アフリカからペラ州イポーの私立大学に留学している女子学生(19)で、11月19日にシンガポール経由でクアラルンプール新国際空港(KLIA)に到着。到着後のPCR検査は陰性で、大学が差し向けたバスでイポーに向かい、市内のアパートで10日間の自主隔離を行った。症状もなくその後のPCR検査も陰性で11月29日に無事に隔離を終了していたという。
KLIAからイポーまで移動したバスには5人が同乗したが、いずれも陰性だった。当局は女性と航空機に同乗した人を含めコンタクトのあった人の追跡調査を行っているが、これまでのところイポー市を含むペラ州で市中感染は確認されていないという。
なお11月29日に開始されたばかりの、隔離なしでマレーシア・シンガポール間移動を可能にする「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」について、カイリー氏は当面継続すると言明。両国政府が情報を共有しつつ、状況に合わせて対応していくことを確認したと述べた。

■ランカウイ「トラベルバブル」、50カ国からの旅客を対象外に■
保健省は2日、ランカウイで行っている外国人旅行者を対象としたトラベルバブルについて、オミクロン株感染者が出ている26カ国と感染者は出ていないが感染リスクの高い24カ国を合わせた50カ国からの参加を一時的に禁止すると発表した。
感染者が出ている国(スケジュール1)に分類されているのは▽英国▽米国▽カナダ▽イスラエル▽豪州▽オランダ▽ドイツ▽日本▽韓国▽香港ーーなど26カ国。14日以内にこれらの国に旅行した人も含まれる。感染リスクの高い国(スケジュール2)に分類されているのは▽ロシア▽フィリピン▽バングラデシューーなど24カ国。リストは毎日更新される。