エアアジア、配車サービス「エアアジアライド」を4都市へ拡大

【クアラルンプール】 格安航空大手エアアジア・グループの子会社で配車サービスを提供するエアアジア・ライド・マレーシアは19日、エアアジア・ライドのサービス範囲をジョホールバル、イポー、セレンバン、マラッカの4都市に拡大したと発表した。
エアアジア・ライド・マレーシアのリム・チエウシャンCEOは、エアアジア・ライドではドライバーはペナルティの心配なく走行頻度や予約数を自由に決められ、かつ運賃の85%を収入にできるとし、運転に集中できる環境を整えつつ高品質で安全なサービスを提供していると述べた。
エアアジアの利用客は、航空券購入時に空港への送迎も同時に予約できるため、ドライバーは事前に顧客を確保できる。また、空港到着情報もリアルタイムで把握できるため、待ち時間を減らすなど時間管理がしやすくなり、限られた時間内でより多くの収入を得られる。乗客はエアアジア機内からエアアジア・ライドを予約することも可能だという。
エアアジア・ライドは今年8月に首都圏クランバレーでサービスを開始し、10月30日にはペナンへ展開。今後、国内だけではなくタイ、インドネシア、フィリピン、シンガポールなど、東南アジア諸国にもサービスを展開していく予定だ。
(ザ・サン、12月20日、エアアジア発表資料)

メガネの「パリミキ」、パビリオンブキジャリル店をオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 「パリミキ」「メガネの三城」を展開する三城ホールディングス(本社・東京都港区)は18日、クアラルンプールの「パビリオン・ブキ・ジャリル」に新店舗をオープンしたと発表した。
新店舗は、「視生活提案型店舗」として店奥に専用コーナーを設け、ソファーや大型テレビを設置し、店舗に居ながら自宅のリビングで眼鏡を使用しているような空間を再現し、最適な見え方を提案できるようになっている。また「目の健康」に関する専門の知識を持ったオプトメトリスト(国家資格検眼医)が常勤しており、その場で目の状態を確認し、わかり易く説明やアドバイスも行うという。
三城ホールディングスは、コロナ禍の劇的な生活変化に伴い、以前にも増して目を酷使する環境になったとし、そのような中で、一人ひとりの視生活に合った眼鏡と目の健康の提案ができるこの新店舗は、あらゆる世代の顧客から支持を得られると確信しているとした。
同社は1990年10月にブキ・ビンタン地区に第1号店をオープンして以来31年間、経営理念である「お客様とその未来のために」を念頭に、営業を続けてきた。現在はKL地区に3店舗、セランゴール州に2店舗営業しており、今回の新店舗は6店舗目となる。

オミクロン株、新たに11人の感染を確認

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異種オミクロン株について、新たに11人の感染を確認したと発表した。国内でオミクロン株への感染が確認されたのは合計13人となった
すべて海外からの入国者で、内訳は、▽米国(3)▽英国(3)▽ナイジェリア(2)▽サウジアラビア(2)▽オーストラリア(1)ーー。マレーシア国籍が9人、ナイジェリア国籍が2人で、カテゴリー1(無症状)が3人、カテゴリー2(軽度の症状)が8人。5人が自宅隔離、6人が検疫所での隔離を実施。全症例について感染経路と濃厚接触者についての調査が進められている。
マレーシア医学研究所(IMR)は17日、オミクロン株の可能性を示す症例をさらに13例検出しており、現在、フルゲノム解析による検出結果を待っている状態だ。今後、詳細について随時公表していくという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、12月19日)

半島中部各地で大雨洪水、避難民が4万人超に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 12月17日から断続的に続いていたマレーシア半島部中部を襲った集中豪雨により、首都圏クランバレー含む広範囲で洪水が発生。多くの道路が水没し、各地で孤立する集落が出た。大雨は19日午前までには広い範囲でおさまり、状況は徐々に改善に向かっているが、4万人以上が避難を強いられるここ数年で最悪の事態となった。

多くの避難民が出ているのは▽ペラ▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン▽セランゴール▽ネグリ・センビラン▽マラッカ▽クアラルンプール(KL)――で、20日午後5時時点でセランゴール州で7人、パハン州クアンタンで3人の死亡が確認された。セランゴール州政府は20日午前10時時点で、同州の避難民が3万2,044人に上っていると公表。パハン州でも19日夜の時点で1万4千人に上った。

首都圏ではセランゴール州クラン、シャアラムが特に被害が大きく、シャアラム高速道(KESAS)では18日、ブキ・ジェルトン料金所付近で150人が立往生、新クランバレー高速道路(NKVE)やケムニン-シャアラム高速道路(LKSA)などでも一部が通行止めとなったり、増水で一時立往生する車が続出した。洪水の影響で操業できない工場がでるなど産業にも影響が出ている。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、緊急復興予算として1憶リンギを計上すると発表。被災した世帯に1,000リンギの一時金を支給する考えを明らかにした。

マレーシア気象局によると、クアラルンプール(KL)の17日夜からの24時間の降雨量は1カ月分の量に匹敵する量で、100年に一度の大雨だった。最多雨量を記録したのはセントゥルで、363ミリメートルだった。今回の大雨はマラッカ海峡にあった低気圧と北東モンスーンがもたらしたもので、気象局は低気圧が20日にはアンダマン海方面に向かうとして、19日午前に▽ペルリス▽ケダ▽ペナン▽ペラ▽セランゴール▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン――を対象に出されていた大雨警報を解除したが、モンスーン期間中、特に1月まではこうした大雨が降りやすい状態が続くとして注意を呼び掛けた。

新型コロナの感染者数は2589人、基本再生産数は0.92に上昇

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,589人だったと発表した。累計感染者数は272万1,544人となった。

19日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,554万8,541人で、接種率は78.2%。18歳以上の成人接種者数は2,2813,571人で、接種率は97.5%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.92に上昇した。1.00を上回ったのはペナン州、パハン州の2カ所だった。

19日の新規感染者数は3,108人。3,701人が回復し、累計治癒者は263万4,381人。死者数は19人増え、累計で3万1,092人となった。アクティブ感染者は、前日から612人減少し5万3,482人。うち84.4%が自宅、7.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.4%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。

また新たに2カ所のクラスターを確認した。セランゴール州の教育機関とコミュニティで発生。これまでに確認されたクラスターは6,079カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は252カ所に増えた。