スバル「XV2.0i-Pアイサイト」、22年度版の販売開始

【クアラルンプール】 スバル車販売のモーター・イメージは、マレーシア市場にクロスオーバーSUV「XV2.0iーPアイサイト」の2022年度版を投入した。
現地組立(CKD)車で、エンジン型式は「FB20」。4気筒DOHCエンジンを搭載した。最高出力156PS/6,000rpm、最大トルク196Nm/4,000rpmを発揮する。新たに「Xモード」と「SIドライブ」が選択できるドライブモードも備わっている。運転支援システムとしては、プリクラッシュブレーキ、誤発進抑制制御、車間距離制御装置などを搭載。「アップル・カー・プレイ」や「アンドロイド・オート」と接続できる8インチのインフォテイメント・ディスプレイ、雨滴感知オートワイパーなども搭載した。
ボディカラーは6色。道路税なし、売上税の減免措置適用価格は13万9,788リンギから、「GTエディション」は14万6,788リンギからとなる。5年間、もしくは10万キロの保証が付く。
(ポールタン、12月20日)

ETCM、日産「エクストレイル」ハイブリッドをリコール

【クアラルンプール】 日産自動車の組立・販売を手掛けるエダラン・タンチョン・モーター(ETCM)は、スポーツ車(SUV)、「エクストレイル」2.0Lハイブリッドに不具合が見つかったとしてリコールを行うと発表した。
リコール対象となるのは2018年6月から2021年5月にかけてマレーシアで現地組立(CKD)製造された車両で、エンジンルーム・ハーネスの配策が不適切なため、エンジン制御用コントロールユニットを固定しているブラケットとの隙が不足しているものがあり、ハーネスがブラケットに干渉し電線の被覆が削られて短絡し、 最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、その後再始動できなくなるおそれがあるという。対策として、エンジンルームハーネス当該部位に干渉保護材を装着する。
所有者には、タンチョン・エクスプレス・オート・サービス(TCEAS)を通じて直接通知する。部品交換はTCEAS店舗で無料で行う。
(ポールタン、12月20日)

パナソニック製造、洪水でファン&掃除機の生産を停止

【クアラルンプール】 パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは、セランゴール州シャアラムのセクション23にある工場(SA2)が週末に発生した大規模洪水の被害を受けたため一部の電気製品の生産を停止すると発表した。
ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、生産停止となったのはファンと掃除機。洪水の影響を受けた機械と設備の状態を評価するために1週間かかるとしている。
パナソニックによると、一部のサプライヤーも洪水被害を受けている模様。10ー12月期(同社2021年度第3四半期)決算への影響は現時点で直ちに評価できないとしている。なおシャアラム・セクション15にある工場については洪水の影響は出ていないとしている。
(エッジ、12月20日)

大規模洪水被害、製造業や流通業などに打撃

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 12月17日から18日にかけてマレーシア半島中部を襲った大雨による大規模な洪水で、首都圏クランバレーを中心に製造業や流通業など多くの産業が被害を被った模様だ。

スーパーマーケット・チェーンの「マイディン」は、洪水被害を受けたセランゴール州シャアラムの店舗に武装強盗が押し入って時計などが強奪される二次被害に遭っており、被害額は20万―30万リンギを超えるとみている。被害が甚大だったシャアラムでは、マイディン以外でもセブンイレブン、KKスーパーマートなども火事場泥棒の被害に遭っているという。

同じくスーパーマーケット・チェーンの「ジャイアント」はシャアラム・セクション13店が浸水したことを受け、18日午後7時より首都圏のハイパーマーケット全店を閉店としたが、翌19日には3店舗を除いて営業を再開した。

マレーシア製造業者連盟(FMM)のソー・ティエンライ会長は、被災地の製造業に数百万リンギの上る被害を及ぼしている可能性があると述べた上で、各企業が被害額の算定を行っている段階だとした。また道路が寸断されたことで物流や倉庫業にも影響が出ているとし、述べた。

洪水被害が出ているのは▽セランゴール▽パハン▽クランタン▽マラッカ▽ネグリ・センビラン▽トレンガヌ▽クアラルンプール(KL)▽ペラ――で、21日午前1時時点で避難民は約6万7千人に上っている。セランゴール州が3万2,044人で最も多く、クラン地区が1万8,858人を占めている。死者は午後5時時点でセランゴール州で17人、パハン州で6人となっている。

新型コロナの感染者数は3140人、再び3千人台超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,140人だったと発表した。累計感染者数は272万4,684人となった。
19日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,555万4,597人で、接種率は78.3%。18歳以上の成人接種者数は2,281万7,909人で、接種率は97.5%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.91に下降した。1.00を上回ったのはペナン州、パハン州の2カ所だった。
19日は、3,810人が回復し、累計治癒者は263万8,191人。死者数は43人増え、累計で3万1,135人となった。アクティブ感染者は、前日から1,264人減少し5万2,218人。うち84.6%が自宅、7.4%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.2%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに3カ所のクラスターを確認した。ジョホール州のコミュニティ、マラッカ州の拘留所、ペルリス州の職場で発生。これまでに確認されたクラスターは6,082カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は251カ所に減った。