マツダ車販売のベルマツ、来年はEVなど6モデルの投入を計画

【クアラルンプール】 マツダ車販売のベルマツ・モーターは、2022年に電気自動車(EV)やフェイスリフト版など6種の新モデルを導入する計画だ。
RHBインベストメントバンクのレポートによると、2022年1月にはクロスオーバーSUV「CX-3」、2月にはクロスオーバーSUV「MX-5」(日本名・ロードスター)、Cセグメント・セダン「マツダ 3」、クロスオーバーSUV「CX-30」、5月には7人乗りSUV「CX-8」のフェイスリフト・モデルが発売される予定だ。「CX-30」は現地組立(CKD)の開始も見込まれるという。
2022年の第3から第4四半期にかけては、クロスオーバーSUV「MX-30」のEVモデルの発売も予定されている。「MX-30エレクトリック」は、マツダとしては初の量産型EVで、2019年の東京モーターショーで初公開された。35.5キロワット時(kWh)のリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離は最大224キロメートル。
(ポールタン、12月22日)

サイバーダイン、マレーシア子会社を設立へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 装着型ロボット開発のサイバーダイン(本社・茨城県つくば市)は21日、マレーシア子会社として、サイバーダイン・マレーシア(仮称)を設立すると発表した。アジア太平洋地域の事業推進拠点とする。
同社は2018年以降、アジア太平洋地域での事業展開を進めており、過去3年間で7つの国・地域で装着型サイボーグ「HAL」の導入を行ってきた。特にマレーシアにおいては、マレーシア政府の支援表明を受け、従業員社会保障機構(SOCSO)の傘下企業との間で、「HAL」によるサイバニクス治療の普及に向けた協働を進めている。現在、マレーシアでは、SOCSOリハビリテーションセンターを中心に日本に次ぐ数の「HAL」が稼働すると共に、SOCSOが持つマレーシア国外の公的機関等とのネットワークを活用した営業活動により、インド、インドネシア等への「HAL」導入につなげている。
アジア太平洋地域においては、今後もサイバニクス治療の普及進展が見込まれることから、今回マレーシア地域事務所を現地法人へ移行し、営業およびアフターサービスの一層の強化を図るため、マレーシア子会社設立を決定した。資本金は100万リンギ。設立日は2022年1月を予定している。

シンガポールとの隔離なしの渡航を一時停止、オミクロン株を警戒

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異種オミクロン株の流入を防ぐため、隔離期間なしでシンガポールとの移動を可能にする「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」について、23日から1月20日まで航空券およびバス乗車券の販売を一時中止すると発表した。
カイリー大臣は、シンガポールではオミクロン株の感染者が増加しており、クラスターも発生していることからチケットの販売を一時中断すると説明。すでにチケットを購入した旅行者は、渡航できるとした。
一方でシンガポールの保健省も同じく、マレーシア行きの航空券およびバス乗車券の販売を1月20日まで一時中止すると発表。シンガポールに入国する旅行者は、週1度の検査を受けるよう要請した上で、検査で陰性結果が出ていても、人との交流を最小限に抑え、大規模な人との集まりや外食を避けるように呼びかけた。
(エッジ・マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、12月22日)

洪水による死者が37人に、パハン&クランタンで被害拡大の恐れ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 警察本部の発表によると、半島中部の大規模洪水による死者が23日午前2時時点で37人に上っている。17日から18日にかけての集中豪雨で、いまだ10人が各地で行方不明となっており、さらに犠牲者が増える恐れがある。
これまでクアラルンプール及び、ペラ、セラン  ゴール、ネグリ・センビラン、マラッカ、パハン、クランタンの各州で、合計1万8,080世帯、6万8,341人が避難した。冠水により通行止めとなった道路は137本で、うち120本がパハン州だった。
マレーシア国軍のアフェンディ・ブアン参謀総長は、今後、パハン、クランタンの両州で河川の水位が上昇しておりさらなる洪水被害の悪化が予想されると指摘。すでに大きな被害が出ているセランゴールと合わせて、これら3州に救助活動を集中していると述べた。
灌漑局によると正午現在、パハン州ではパハン川の5カ所で危険水域に達しており、同州における洪水被害が今後拡大する恐れがある。
保健省は、洪水によってレプトスピラ症、コレラ、下痢、発熱、呼吸器疾患、デング熱、食中毒などの感染症が増加する可能性があるとして注意を呼び掛けた。現時点ではこうした感染症が増加しているとの報告はないという。

新型コロナの感染者数は3510人、3日連続で3千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,510人だったと発表した。累計感染者数は273万1,713人となった。
22日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,556万7,871人で、接種率は78.3%だった。18歳以上の成人接種者数は2,282万7,262人で、接種率は97.5%。ブースター接種完了者は505万5,934人で、接種率は15.5%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.91に上昇。1.00を上回る州・地域はゼロとなった。
22日は5,118人が回復し、累計治癒者は264万7,587人。死者数は29人増え、累計で3万1,221人となった。アクティブ感染者は、前日から1,628人減少し4万9,395人。うち85.1%が自宅、7.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.2%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに2カ所のクラスターを確認した。ケダ州の教育機関で11人、サウジアラビアの聖地メッカでの大巡礼(ハッジ)を終えた帰国者11人が感染するクラスターを確認。これまでに確認された6,088カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は234カ所に減った。