BMWマレーシア、EV用急速充電器を販売店に設置

【クアラルンプール】 独系BMWグループ・マレーシアは、BMW車の販売ディーラーであるオート・ババリアが運営するセランゴール州アラ・ダマンサラ店に初の電気自動車(EV)用DC(直流)急速充電ステーションを設置したと発表した。
定格出力は180キロワットで、2台のEVを同時に充電できる欧州規格のCCS2コネクタを採用。BMW車以外の車も利用できるが、日産リーフなど、日本規格のCHAdeMO(チャデモ)ポートを使用している車は充電できない。
BMWグループ・マレーシアのハンス・デ・ヴィッサー社長は、今回の取り組みにより国内の充電インフラがより利用しやすくなりEVの購入を検討する際に課題となる航続距離への不安を解消する上でも有益だと言明。オート・ババリアのヴィ・ティムファン社長は、BMWグループと「未来はEVにある」という信念を長年共有してきたとし、両社協力の上、EV移行を加速させていくと述べた。
BMWは、全国の販売店へのDC急速充電器の設置など、充電ステーションの国内普及を進めていく。
(ポールタン、ワップカー、12月16日)

11月の航空旅客数は230万人、コロナ後初の200万人超え

【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、11月の国内空港における航空旅客数は、前年同月比で7.4倍の230.1万人だった。前月(130.0万人)からは1.8倍となり、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック発生以来初めて200万人を超えた。
国際線は前年同月比1.9倍の14.9万人で、国内線は9.1倍の215.1万人だった。
クアラルンプール新国際空港(KLIA)は82.1万人で、前年同月比6.2倍。国際線は1.9倍の14.5万人、国内線も17.3倍の67.6万人となった。
KLIAを除く国内空港は7.4倍の148.0万人となった。国際線は1.3倍の4,000人、国内線は7.4倍の147.5万人だった。
1ー11月の国内空港における航空旅客数は前年同期比69.2%マイナスの759.4万人となった。
MAHBは、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種完了者を対象に10月11日付けで州を跨いだ移動を許可されたこと、11月15日付けでランカウイ島において外国人観光客受け入れ再開、29日付けでのシンガポールとの間でのワクチン接種を完了した者を対象に隔離なしで双方の出入国を認める「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」が開始されたこと、運航本数の増加に伴い、航空旅客数は倍増したと説明。特に国内市場のロードファクター(座席利用率)は68.8に上昇したと指摘。また今後については、新型コロナウイルス「Covid-19」のオミクロン変異株を懸念しているとして、今後旅客数に与える影響を監視していくとした。

日本製鉄出資のNSブルースコープ、メガソーラーを建設へ

【クラン】 日本製鉄が出資する鋼板メーカーのNSブルースコープ・マレーシアは、セランゴール州カパルで、メガソーラー(大規模太陽光発電所)「NSブルースコープ・サンフィールド」の建設を開始した。発電能力は700万7,364キロワット時(kWh)。
NSブルースコープは、1,600万リンギを投資し、3万3,930平方メートルの土地に9,629枚の太陽光パネルを設置する。2022年5月に完成する予定だ。
同社は、鉄鋼業者という強みを活かして、クリーンエネルギーを少なくとも25年間生産することができると説明。化石燃料を使用した発電方法に比べて二酸化炭素排出量を大幅に削減できるとした。同社は他にも太陽光LED街路灯や雨水収穫装置、排水処理装置、再生熱酸化装置(RTO)の設置なども実施していると説明。今後はグリーン・スマート・オフィスや電気自動車(EV)充電施設の設置なども計画していると明らかにした。
(ベルナマ通信、12月16日)

インテリアのニトリ、東南アジア第1号店をららぽーとに開設

【クアラルンプール】 ニトリホールディングス(本社・北海道札幌市)は、東南アジアでの出店第1号店としてクアラルンプールに「ニトリ・ららぽーと・ブキビンタン・シティーセンター店」を2022年1月オープンする。
ニトリグループは、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する。」ことをロマンとし、2032年までに3,000店舗、売上高3兆円を達成するというビジョンを掲げ、住まいに関わる家具、ホームファッション関連商品を取り扱う「ニトリ」に加え、生活必需品を中心に人気の高いホームファッション商品を取り扱う「デコホーム」、エクステリア商品も取り扱うホームセンター「島忠」、大人の女性向けアパレルブランドを取り扱う「Nプラス」等を展開するグループ。日本に692店舗、中国、台湾、米国に88店舗を有している。
グローバル販売事業を加速するニトリの東南アジアマーケットへの本格進出の手始めとして、第1号店をマレーシア初出店の「ららぽーと」に2022年1月に出店。寝具寝装アイテムに特化した「Nスリープショップ」やその他家具・ホームファニシングを取り扱うエリアを用意する。第2号店もプトラジャヤのIOIシティ・モールに2022年夏オープン予定。次いで、シンガポールにも「ニトリ・オーチャード店」を2022年3月にオープンするなど、今後5年間に、マレーシアで20店舗、シンガポールで10店舗の出店を予定している。
武田政則・取締役グローバル商品本部本部長兼グローバル販売事業推進室室長海外販売事業管掌は、ニトリの90%以上の商品が独自のプライベートブランド商品であると同時に、多くが東南アジアを含むアジアで製造されているため、東南アジア地域での活動は20年を優に超え、多くのビジネスパートナーや自社の工場、グループ商社を有しているとし、今回の出店は、関係の深い東南アジア地域において販売事業も始めるということで非常に嬉しく思うと述べた。

新型コロナの感染者数は4362人、基本再生産数は0.90に下降

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4,362人だったと発表した。累計感染者数は271万1,764人となった。
16日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,553万7,512人で、接種率は78.2%。18歳以上の成人接種者数は2,280万5,239人で、接種率は97.4%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.90に下降した。1.00を上回ったのはペナン州、ネグリ・センビラン州、パハン州の3カ所だった。
16日には4,985人が回復し、累計治癒者は262万147人。死者数は37人増え、累計で3万1,026人となった。アクティブ感染者は、前日から760人減少し5万6,229人。うち83.3%が自宅、8.5%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.6%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに6カ所のクラスターを確認した。セランゴール州で4カ所、ジョホール州で2カ所でそれぞれ発生した。これまでに確認されたクラスターは6,062カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は248カ所に増えた。

横浜ゴム、マレーシアにタイヤ販売の合弁会社を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 横浜ゴム(本社・東京都港区)は15日、東南アジアでのヨコハマタイヤ販売委託先であるYHIインターナショナル(YHI)および同社の子会社でマレーシアにおける販売代理店であるYHIマレーシア(YHIM)と、ヨコハマタイヤ販売の合弁会社横浜タイヤ・セールス・マレーシアを2022年1月1日に設立すると発表した。
横浜タイヤ・セールス・マレーシアをセランゴール州シャアラムに設立する。資本金は1,000万リンギで、出資比率は横浜ゴムが51%、 YHIMが49%となる。中本暁氏を代表とし、従業員は58人とする予定だ。
横浜ゴムは、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域を重点市場と定めており、同地域における有数の市場規模かつ成長市場であるマレーシアにて、YHIMの充実した販売ネットワークと実績、横浜ゴムのグローバル戦略と豊富な商品ラインアップが融合することで、市場シェア拡大と成長基盤の構築を図る。YHIと包括的な関係を構築することにより、新会社を通じて、2021年度から2023年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン(YX2023)」をマレーシア市場で推し進める。
「YX2023」では、タイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「アドバン」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げ、商品のサイズラインアップ拡充に加え、市場動向に沿った商品の販売を強化する「商品・地域事業戦略」に取り組んでいるという。

2月までの追加接種、60歳以上&シノバック製接種者に要求

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は16日、60歳以上の高齢者、及び新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの1、2回目の接種でシノバック製を受けた成人(18歳以上)について、追加接種を受けない場合には2月から「接種済みのステータス」を剥奪すると警告した。
カイリー保健相は、世界的なオミクロン株による感染急拡大と世界保健機関(WHO)のガイダンスを考慮したものと説明。12月8日に開催された新型コロナ・ワクチン追加接種作業部会(CITF-B)会議で承認されたと明らかにした上で速やかに追加接種を受けるよう呼びかけた。
該当者は2月までに追加接種を受けないと、コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」上のステータスがオレンジ色から白色に変わって接種未完了とみなされ、接種完了者のみを受け入れている施設への立ち入りが禁じられることになる。追加接種に使用されるワクチンについては、薬物管理局(DCA)はこれまでファイザー、シノバック、アストラゼネカの3種について承認している。
■オミクロン株、2人目の感染者を確認■
カイリー保健相は、国内で2人目となるオミクロン株感染者を確認したと発表した。
オミクロン株感染が分かったのは8歳のナイジェリア人少女で、12月5日に家族と共にカタール・ドーハ経由で入国していたが、隔離中の7日になってコロナ・ウイルスに感染していることが判明。14日になってオミクロン株であることが分かった。少女は無症状だという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ベルナマ通信、12月16日)

米インテル、ペナンで300億リンギの投資を計画

【クアラルンプール】 半導体大手の米インテルは、子会社のインテル・エレクトロニクス(マレーシア)を通じペナン州で70億米ドル(300億リンギ)の追加投資を行う計画を明らかにした。
ペナン州バヤン・レパスに、半導体チップパッケージ工程及びテストを行う施設を新たに建設。半導体の世界的な不足を背景にマレーシアでの生産を拡大する。これに合わせて来馬したパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は16日に開かれた会見の中で、2024年の新施設での生産開始を見込んでいることを明らかにした。
会見に同席したアズミン・アリ上級相(兼通産相)は、4,000人以上の雇用創出、5,000人以上の建設雇用を創出するとの期待を示した。インテルは1972年に米国外で初、ペナンにとっても初となる半導体組み立て工場を開設。1975年までに1,000人を雇用した。
マレーシアは半導体のグローバルサプライチェーンにおける重要なグローバルハブとしての地位を確立しており、半導体チップのパッケージ及びテストにおける世界シェアは13%、世界の半導体貿易の約7%がマレーシアを通過している。マレーシアの2020年の電気・電子製品輸出額は3,862.9億リンギを記録し、マレーシアの輸出全体の39.3%を占めた。
(ロイター、エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ベルナマ通信、12月16日)

東南アジア初の「 ららぽーと」、1月20日KLにオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 三井不動産(本社・東京都千代田区)は16日、来年1月20日にクアラルンプール(KL)で「三井ショッピングパーク・ららぽーと・ブキビンタン・シティーセンター」をオープンすると発表した。
KL中心部のブキビンタンに位置する大規模複合施設「ブキビンタン・シティーセンター」の中核となる商業施設で、店舗面積は8万2,600平方メートル、店舗数は400店舗で順次オープン予定。海外では上海に次ぐ2番目の「ららぽーと」となり、東南アジアでは初となる。
日本発のライフスタイル提案型ショッピングモールとして新しい顧客体験を提供していく。グローバルブランドや地元高級スーパーのジャヤグローサーなどに加え、家具・インテリアのニトリ、家電量販店のノジマ、眼鏡量販店Zoff、パンのドンクなどがマレーシア初出店する。しゃぶ葉、一風堂をはじめとする日本食レストランも入店予定。モール内にはイベントスペースやフードエリアなどの空間も用意しスマートフォンアプリやポイントプログラムの導入も予定している
三井不動産は、日本で長年培ってきた経験を生かし、今後もアジア各国・地域において、現地企業との長期的なパートナーシップを軸に商業施設事業を積極的に展開していく方針だ。

新型コロナの感染者数は4262人、基本再生産数は0.92に下降

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4,262人だったと発表した。累計感染者数は270万7,402人となった。
15日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,552万9,153人で、接種率は78.2%。18歳以上の成人接種者数は2,279万9,234人で、接種率は97.4%だった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.92に下降した。1.00を上回ったのはペナン州、マラッカ州、ネグリ・センビラン州、パハン州の4カ所だった。
15日には4,552人が回復し、累計治癒者は261万5,162人。死者数は33人増え、累計で3万989人となった。アクティブ感染者は、前日から685人減少し5万6,989人。うち82.6%が自宅、9.3%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.5%が医療機関、0.7%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに7カ所のクラスターを確認した。セランゴール州の職場とコミュニティ、セランゴールとクアラルンプールを跨ぐ職場関連のクラスターがそれぞれ1カ所発生した他、ラブアン、サバ州、クランタン州、ジョホール州の職場でそれぞれ1カ所発生した。これまでに確認されたクラスターは6,056カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は246カ所に増えた。