「ジョムラン」創業者、ウルトロンスポーツウェアを買収

【クアラルンプール】 東南アジアを中心に展開するランニングアプリ「ジョムラン」の創業者チャン・イーハン氏は、スポーツウェアブランドのウルトロン・スポーツウェアを買収した。
ウルトロン・スポーツウェアは、ユニセックスのスポーツウェアおよびライフスタイルウェアのブランド。スポーツ用のヒジャブ(頭髪を隠すスカーフ)やムスリマ(イスラム教徒女性)用スポーツウェア、ハンドソックス、マイクロドライ素材を使用したスポーツウェアなどを、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中東の12カ国以上で販売・輸出している。
チャン・イーハン氏は、今回の買収は、国内のフィットネス産業のエコシステム構築に向けた布石だと言明。新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大により在宅勤務が増えたことで、仕事の合間に運動できるようになり、多くの人々が健康を重視するようになった今こそ、フィットネスのエコシステムを変革する絶好の機会だと述べた。フィットネスは、身体的な健康だけでなく、総合的な幸福のための不可欠な要素であると強調。今後10年間で、地域全体の1億人以上の人々のために、人々が心身ともに健康なライフスタイルを送ることができるよう、フィットネスをより便利でシームレスにすることを目指すと強調した。
チャン氏が2018年、健康的なライフスタイルを促進するデジタルプラットフォームとして発表したランニングアプリ「ジョムラン」の登録ユーザー数は、東南アジア全体で200万人となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月13日)

MSCをマレーシアデジタルに改称、対象地域を全国に拡大

【ドバイ】 政府はMSC(マルチメディア・スーパー・コリドー)マレーシアをマレーシア・デジタルに改称し、優遇措置も強化する。
ドバイ国際博覧会のマレーシア館行事として行われるマレーシア・デジタル経済週間の開始式でアヌアル・ムサ通信マルチメディア相が発表した。
MSCは情報と知識の開発促進を目的とする政府指定の地域で、首都中心部からクアラルンプール国際空港にかけての範囲。プトラジャヤ、サイバージャヤが含まれる。マレーシア版シリコンバレーとの位置付けだ。デジタル経済は国内総生産(GDP)の22.6%を占めている。
時代に即した内容に改める意図もある名称変更で、マレーシア・デジタル経済公社のマハディル・アジズ最高責任者によると、優遇措置の種類を増やし内外からの投資を促す。指定地域以外での投資も優遇措置の対象とする。
デジタル技術の進歩の速さを考慮し、迅速に優遇措置提供の手続きを行う。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、マレー・メイル、1月12日)

ワクチン接種済の新型コロナ感染者、入国時の隔離を免除

【クアラルンプール】  カイリー・ジャマルディン保健相は12日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染者であり、且つワクチン接種を完了している場合、今後マレーシア入国時の隔離を免除すると発表した。13日付けで施行される。
入国前11日から60日以内にコロナに感染したことを証明するデジタルまたは印刷版の検査報告書が必要。入院していた場合は、海外渡航が可能なことを証明する病院発行の証明書を提出する。治療を病院ではなく自宅や隔離センターなどで受けていた場合には、渡航2日前に専門家による抗原迅速検査(RTK-Ag)を受け、陰性であることを示す必要がある。
感染者であるがワクチン接種が完了していない場合は、指定された隔離センターで7日間の強制隔離を受ける必要がある。ワクチン接種を完了している非感染者に対しての現在の隔離方針については変更はない。カイリー氏は、今回の新ルールは、科学的根拠と他国の最新動向に基づくものだと述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、1月12日)

ホンダマレーシア、フルモデルチェンジ「シビック」発表

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは13日、フルモデルチェンジした第11世代のCセグメント・セダン「シビック」を発表した。
エントリーモデルの「E」、プレミアムの「V」に加えて、「シビック」としては初めとなるスポーツモデルの「RS」バリアントを導入した。車体色は5色。価格は売上サービス税(SST)抜きでそれぞれ12万5,634.64リンギ、13万8,043.36リンギ、14万4,350.09リンギで、走行距離無制限で5年間の保証が付く。
各バリアント共に搭載エンジンを排気量1.5リットル・VTECターボに統一し、より進化した次世代安全運転支援システム「ホンダ・センシング」を搭載した。エンジンは最大出力182馬力(PS)、最大トルク240Nmを発揮。燃費は走行距離100キロメートルで「E」と「V」が6.0リットル、「RS」は6.3リットルとなっている。

12月14日に受付を開始して以来、新型「シビック」の予約台数はこれまでに1,200台に達した。ホンダは月間900台の販売を目標に掲げており、「E」、「V」、「RS」の販売比率を20対50対30と見込んでいる。納車待ち期間は車種によって1-2カ月となっている。

新型コロナの感染者数は3684人、基本再生産数が0.99に下降

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,684人だったと発表した。累計感染者数は279万8,917人となった。
12日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,566万3,646人で、接種率は78.6%だった。18歳以上の成人接種者数は2,289万3,234人で、接種率は97.8%。ブースター接種完了者は853万9,533人で、接種率は26.1%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.99に下降。1.00を上回ったのはサバ州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、ラブアン、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州だった。
12日には3,200人が回復し、累計治癒者は272万3,599人。死者数は15人増え、累計で3万1,738人となった。アクティブ感染者は、前日から17人減少し3万9,896人。うち81.6%が自宅、9.2%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、8.7%が医療機関、0.6%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。また新たに8カ所のクラスターが発生。セランゴール州で3カ所、KLで2カ所、マラッカ州、サバ州、ペラ州でそれぞれ1カ所確認した。これまでに確認されたクラスターは6,184カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は179カ所に増えた。