【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 水晶振動子の日本電波工業(本社・東京都渋谷区)は14日、マレーシア現地法人のエイシアンNDKクリスタルおよびNDKクォーツ・マレーシアの2社について、昨年12月の豪雨による工場浸水からの生産再開に向けた見通しを発表した。
昨年12月17日から18日にかけて降り続いた豪雨により両社のセランゴール州シャアラムの工場が浸水した。エイシアンNDKクリスタルは、今年4月からの全面的な生産再開に向け、1月中に順次生産ラインの試験運転を開始し、2月末に50%、3月末には100%の生産能力に復帰する見通しだ。一方でNDKクォーツ・マレーシアは、1月3日より水晶片(機械加工)の生産を順次再開し、1月10日には全面的に生産を再開。現在は、100%の生産能力で稼働している。
日本電波工業は、連結業績に与える影響については現在、精査中だと発表。棚卸資産・固定資産の減損、修繕費、設備の調達費用が発生する見込みだが、被災した2工場(建物・機械設備・棚卸資産)の損失等については保険を付保していると明らかにした。