テスコから改称のロータス、ペラ州とケダ州で新店舗を開設

【クアラルンプール】 テスコ・ストアズ(マレーシア)から改称したロータス・マレーシアは、ペラ州とケダ州において新店舗を開設した。
テスコ・ストアズは2020年12月、タイのチャルーン・ポーカパン・グループ(CPグループ)に買収されたことで、マレーシア国内の62店舗において、ロータスへのリブランディングを実施してきた。今回、2店舗を新たにオープンしたことでマレーシア国内の店舗数は64店舗となった。
ロータス・マレーシアのケネス・チュア社長によると、ペラ州では1月7日にプライ・ハルタマス店、ケダ州では12日にプテリ・ジャヤ店をオープン。同社の戦略の下で、プライ・ハルタマス店は小型店舗とした。同社が実施した調査によると、顧客は多忙なため、食料品をできるだけ時間をかけずに小型店舗で購入したいと考えていることがわかったことから、その需要を満たすために品揃えの良い小型店舗をオープンした。
オープンを記念して両店舗ではオープンセールのほか、先着100人へのナシレマの無料配布、子供への風船配布、フードトラックによる試食配布などのイベントを実施した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月21日、マレーシアン・ビジネス、1月20日)

「ナノイー」技術は変異株を抑制=パナソニックマレーシア

【クアラルンプール】 パナソニック・マレーシアは、同社独自の「ナノイー」を実現する帯電微粒子水技術が、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株の4種に対する抑制効果を実証したと発表した。
20日に開催したメディアへの説明会において、パナソニック・アプライアンスQAFL事業推進室の菅沼一郎氏は、オミクロン株に対する実験はまだ行っていないが、これまでの実験結果に基づくと、抑制することができるとの見解を表明。同社は1997年に、空気浄化をテーマに「ナノイー」技術の研究をスタートしたと述べた。2021年9月に実施した最新の実験では、帯電微粒子水の暴露の有無によるウイルス感染価の比較実験を45リットルの試験空間で実施したところ、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株の4種の変異株に対して99%以上の抑制効果が確認されたと説明。「ナノイー」は、空気中の水を結露させ、そこに高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、反応性が高いOHラジカルにより、脱臭のほか、菌やアレルギー物質の抑制などに効果を発揮するとし、OHラジカル量が「ナノイー」に比べ20倍の「ナノイーX」技術も誕生したと述べた。
パナソニック・マレーシアのチェン・チーチュン社長は、新型コロナを抑制できる技術は他にもあるが、「ナノイー」はメンテナンスが不要で、寿命が最長20年であることが特徴であると強調。同社が販売する空気清浄機やエアコンのほとんどには「ナノイー」技術が搭載されていると述べた。「ナノイーX」技術が搭載された商品は国会の他、SPセティアやWCTホールディングスなどの大手企業にも利用されているという。
(エッジ、1月20日)

施設立ち入りの際の体温測定、近く不要に=カイリー保健相

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大防止のために公共施設に立ち入る際に義務付けている体温測定について、近く標準的運用手順(SOP)から削除する方針だと明らかにした。
ウイルス拡散防止効果が認められないとの知見を受けたもので、入構者が記入する記録簿の設置義務付けについても同様に削除する方針。できるだけ早く国家安全委員会(NSC)にSOP改正を諮る。
カイリー氏は、最近の新規感染例においては圧倒的に無症候または軽度の症状であることから、体温測定が拡散を防ぐための効果的な手段になっていないと指摘。スマートフォンの追跡・情報アプリ「MySejahtera」によるチェックで十分だとした。同様に記録簿についても不要になるとした。
その上でカイリー氏は、体温測定や記録簿設置が不要になった場合でも、引き続き「MySejahtera」によるワクチン接種確認は必要だとし、入構の際には濃厚接触者を検出する新機能「MySJTrace」をオンにすることが望ましいとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、1月21日、マレー・メイル、1月20日)

渡航者の隔離期間を5日に短縮、ワクチン追加接種を条件に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐために海外からの渡航者に課せられている隔離期間について、24日付けでワクチンの追加(ブースター)接種を条件に現在の10日間から5日間に短縮すると発表した。
海外からの渡航者は、成人・子供を問わず、3カテゴリーに分類され、カテゴリーごとに異なる隔離期間が設けられる。全員が「出発の2日前」および「到着時」の2回RT-PCR検査を受け、ともに結果が陰性である必要がある。
ワクチン追加接種済の場合は、隔離期間は5日間となり、4日目にRT-PCR検査、あるいは5日目に医療従事者による抗原迅速(RTK-Ag)検査を受ける。ワクチン2回接種を完了している場合は、隔離期間は7日間となり、5日目にRT-PCR検査、あるいは7日目に医療従事者によるRTK-Ag検査を受ける。ワクチン接種が不完全あるいは未接種の場合は、隔離期間は10日間となり、8日目にRT-PCR検査、あるいは10日目に医療従事者によるRTK-Ag検査を受ける。
また、これまで海外からの渡航者に着用が義務付けられていたピンクのリストバンドは廃止される。代わりに渡航者はデジタル在宅監視命令(HSO)の下に置かれることになり、高リスク国からの入国の場合には、自宅隔離の際にデジタル追跡装置の着用が義務付けられる。
カイリー氏は、他国のデータ、科学、経験に基づき隔離措置を再評価し、今回の変更を行なったと述べた。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、1月20日)

新型コロナの感染者数は4046人、今年初めて4千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4046人だったと発表した。累計感染者数は282万4,973人となった。
20日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,569万1,872人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,291万3,483人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,023万5,759人で、接種率は31.3%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.00だった。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ジョホール州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、ネグリ・センビラン州、ケダ州だった。
20日には3,254人が回復し、累計治癒者は274万7,457人。死者数は22人増え、累計で3万1,853人となった。アクティブ感染者は、前日から488人増え4万1,617人。うち83.4%が自宅、9.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.5%が医療機関、0.4%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに17カ所のクラスターが発生。うち11カ所が教育機関で起きたクラスターだった。州・地域別では、ジョホール州、クランタン州で3カ所、ペナン州、ネグリ・センビラン州、ペラ州で2カ所、マラッカ州、ケダ州、サバ州で1カ所のほか、KLとセランゴール州を跨いだクラスターを2カ所確認した。これまでに確認されたクラスターは6,272カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は214カ所に増えた。