ゴールデンスクリーンシネマ、今年は映画館を8カ所開設

【クアラルンプール】 映画館経営・映画配給のゴールデン・スクリーン・シネマ(GSC)は今年、映画館を8カ所を開設する計画だ。
GSCの親会社であるコングロマリット、PPBグループのリム・スーンフアット社長は、映画館をサラワク州ビントゥル、ジョホール州、クアラルンプール、プトラジャヤなどに開設し、計50のスクリーンを導入することを計画していると明らかにした。規制の解除や、大ヒット作の上映により、来場者が増えると予想。また経済回復の勢いがつくことで、映画館や映画配信事業が前年に比べて改善すると見込んでいるとした。映画ファンを惹きつけるために、ポイント・プログラムなどのキャンペーンを実施する予定だという。
GSCは昨年9月、MBOシネマを運営していたMCATボックス・オフィスとリール・エンターテインメント・ホールディングスが所有する映画館を取得し、GSCの国内シェアは50%以上となった。
PPBグループは、映画館経営・映画配信のほか、農産物加工、消費者製品、不動産開発、公共事業などを手掛ける。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月15日、ベルナマ通信、4月14日)

高級スーパー「メルカート」、KLとジョホールで店舗開設へ

【ジョージタウン】 高級スーパーの「メルカート」を運営するGCHリテール(マレーシア)は、年内にメルカートをクアラルンプール(KL)のKLコンベンションセンター(KLCC)とジョホール州ジョホールバルにオープンする。
13日にはペナン州ジョージタウンのアイランドプラザ内に新店舗を開店した。ジョージタウンではガーニープラザ店に続く2店舗目で、全国では6店舗目(うち4店舗はKL)となった。店舗では、和牛やハーブ、ワインなど国内および輸入製品を販売しており、KLを中心に展開している。アイランドプラザ店オープンを記念し、1回の買い物で100リンギ以上購入の先着500人に、オリジナルのリサイクルバッグをプレゼントするキャンペーンを実施している。
地域マネジャーのジョン・ギルバート氏は、「メルカート」は提供する商品の質の高さで顧客から好評を得ているとし、これからも地域社会に最高のサービスを提供すると強調。顧客からのサポートに感謝していると述べた。
(ザ・サン、4月15日、ベルナマ通信、4月14日)

次期首相候補にイスマイル現首相を推薦、UMNOが決定

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 連立与党政権の中核を占める国民戦線(BN)の構成党、統一マレー国民組織(UMNO)は、次期総選挙における「顔」となるべき党の推薦する首相候補に現職の首相であるイスマイル・サブリ・ヤアコブ党総裁補を推すことを決めた。

アハマド・マスラン書記長が14日に発表した声明によると、アハマド・ザヒド総裁(元副首相)が議長を務める党最高幹部会議においてイスマイル氏を推すことを満場一致で決定した。また同最高幹部会議では、イスマイル首相が就任時に野党連合・希望同盟(PH)との間で締結した「休戦協定」を継続しないことについても決定した。「休戦協定」は新型コロナウイルス「Covid-19」禍における政治混乱を防ぐために昨年9月に締結したもので、7月31日に失効することになっている。
 声明ではさらに審議入りが7月に延期となっている政党鞍替え防止法案について言及しており、党として法律制定を支持する立場を強調。法案成立を遅らせようとするいかなる党派とも妥協しないとしている。
3月に開催されたUMNO年次総会では、次期総選挙に向けて党内結束を図るため、総選挙から最長6カ月間、党役員選挙を行わないことを決定している。なお団体登録局(RoS)は、すでに延期されている党役員選を今年12月29日までに行うよう求めている。

BNを仕切るUMNOとの関係が悪化している汎マレーシア・イスラム党(PAS)も15日に声明を発表し、UMNOが首相候補としてイスマイル首相を推薦することについて歓迎する意を表明。国の安定や政界の調和に成功していると評価した。

2回目追加接種、60歳以上や海外渡航者が接種可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン保健相は14日の記者会見で、新型コロナウイルス「Covid-19」の2回目の追加(ブースター)接種について、60歳以上の希望者、あるいは海外渡航で必要な場合に受けることができると明らかにした。いずれの場合も追加接種は必須ではなく任意。
60歳以上の場合、1回目の追加接種から4ー6カ月後に2回目の追加接種が可能。基礎疾患がある人が対象だが、健康な場合でも医師との相談の上で接種できる。万が一新型コロナに感染した場合でも、回復後3カ月が経過していれば、2回目の追加接種が認められる。
海外渡航では、渡航先の国が追加接種2回を渡航条件としている場合、あるいはシノバック製ワクチンを認めていない場合、保健省に申請の上、2回目の追加接種が可能となる。1回目の追加接種から1カ月以上が経過していることが条件となる
カイリー大臣はまた、新型コロナの感染者との濃厚接触者について、無症状の場合はワクチンの接種状況に関わらず、22日付けで隔離が不要となると述べた。従来は無症状かつ追加接種を受けているのみ隔離が不要となっていたため、対象を広げた格好。発症した場合は自己隔離の上、発症時および発症後3日目にRTK抗原検査を受ける。検査結果が陰性かつ症状が改善された場合は自由な活動が許可され、陽性の場合は7日間の隔離が必要となる。
■施設入場時のチェックイン撤廃を検討■
カイリー大臣は、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」アプリでの施設入場時のチェックインについて、今後数週間のうちに撤廃について検討すると言明。一方、オミクロン株流行時に「カジュアル・コンタクト(感染判明者と同時に同じ場所にいた)」となった人のうち45%が陽性となっており、感染経路の追跡という面で「MySejahtera」は有益だとした。

新型コロナの感染者数は1万413人、2日連続で1万人超

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は、14日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万413人だったと発表した。2日連続で1万人を超えた。累計感染者数は436万3,024人となった。
新たに374人が入院。うちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)が220人、重症患者とされるカテゴリー3(肺炎の症状)、カテゴリー4(酸素吸入が必要)、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)は154人だった。
新たに1万3,202人が回復し、累計治癒者は420万9,858人となった。死者数は18人で、累計は3万5,381人。アクティブ感染者は、前日から2,807人減って11万7,785人となった。病床使用率は62.7%にアップ。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.86に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,609万7,771人で、接種率は79.9%。ブースター接種完了者は1,595万9,507人で、接種率は48.9%となった。
新たに発生したクラスターは8カ所で、全て教育機関(クアラルンプール、セランゴール州、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州、クランタン州、ペラ州、ジョホール州)で確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は112カ所に減少した。