【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは、世界的な半導体不足の影響で4月の販売台数が前月比32.2%減の8,839台にとどまったと明らかにした。前年同期比でも41.1%の大幅減となった。
4月の販売シェアも推定15.6%にとどまり、3月の18.6%から下降した。年初4カ月のシェアは17%と推定され、ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)に次ぐ2位は維持したとみている。
車種別の販売台数は、Bセグメント・スポーツ車(SUV)の「X50」が1,554台、CセグメントSUVの「X70」が1,530台、Cセグメント多目的車(MPV)の「イゾラ」が301台で、それぞれのセグメントで売り上げトップを記録した。
販売台数が4,579台で最も売れたのはAセグメント・セダン「サガ」で、プロドゥア「ベザ」に後れをとったものの年初4カ月の販売台数は1万4,028台となった。「サガ」は5月にも新型車が発表される予定だ。またBセグメント・セダン「ペルソナ」の販売台数はは622台、Bセグメント・ハッチバック車「アイリス」は253台で、各セグメントで3位、4位だった。
販売子会社プロトン・エダルのロスラン・アブドラ最高経営責任者(CEO)は、少なくとも5、6月の半導体供給を確保しており、今後数カ月で「迅速な回復」を期待していると指摘。「今年後半の状況は依然として不確実であり、世界の自動車業界はコスト上昇圧力にさらされている」とした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月7日、ポールタン、5月6日)