【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マツダ車の販売代理店で、ベルジャヤ・グループのベルマツ・オートは13日に昨年度決算報告(2021年5月ー2022年4月)を発表し、売り上げが前年比1.63%増の2億3,251万リンギ、純利益が同16.35%増の1億5,572万リンギとなったと明らかにした。
現地組立(CKD)車などの販売台数が増加したこと、対日本円でリンギ高となったこと、フィリピン事業が好調だったことなどが増収増益に貢献した。国家復興計画(NRP)の第1フェーズによりロックダウンが行われた影響で第1四半期(2021年5ー7月)は、マツダ車の販売台数は一時減少した。しかし、2020年と2021年にプジョー車の販売事業と製造事業を買収したこと、2021年に起亜車の販売・製造を行う合弁会社を設立したことが奏功し、プジョー車と起亜車の販売台数が増えたことがマツダ車販売減の影響を相殺した。
第4四半期(2022年1ー3月)の売り上げは、前年同期比40%プラスの8億9,736万リンギ、純利益は17.8%プラスの7,870万リンギだった。
ベルマツ・オートは、売上・サービス税(SST)の減免措置や新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行に伴う規制緩和が販売増につながっていると指摘。しかし半導体や部品不足が販売台数の回復を妨げる可能性があると懸念を示した。