デジタル都市インデックス、KLが30都市中23位に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 経済紙「エコノミスト」を発行する英エコノミスト・グループが昨年立ち上げたエコノミスト・インパクトは、日本電機(NEC)の協賛により作成した「デジタル都市インデックス2022」を発表。クアラルンプール(KL)のスコアは58.2で、30都市中23位となった。
第1回目となる「デジタル都市インデックス」は、コネクティビティ、サービス、文化、サステナビリティという4つのカテゴリーに分け、世界30都市におけるデジタル・テクノロジー活用の現状・効果について検証し、ランク付けしたもの。KLはサステナビリティでスコアが66.0となり、19位となったが、文化で56.9(20位)、コネクティビティでは58.9(23位)、サービスで52.6(23位)と、全てのカテゴリーで30都市の平均スコアを下回った。
総合トップはコペンハーゲンで、スコアは81.5。2位はアムステルダム(スコア74.6)、3位は北京(73.7)、4位はロンドンとソウル(73.6)がタイとなった。
東南アジアからはシンガポールが8位(71.4)で唯一KLを上回ったが、バンコクは25位(49.1)、ジャカルタが27位(43.5)、マニラが30位(39.1)だった。

東南アジア最大の医療複合施設、SOCSOが建設へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 サイバーダイン(本社・茨城県つくば市)は23日、同社のマレーシアにおける事業提携先である労災・医療保障の被雇用者社会保障機構(SOCSO)が、東南アジア最大の医療複合施設「国立神経ロボット・サイバニクスセンター」の起工式を実施したと発表した。
「国立神経ロボット・サイバニクスセンター」は、ペラ州イポーにある新タウンシップ開発「バンダル・メル・ラヤ」に建設される。面積は37ヘクタール(東京ドーム約8個分に相当)で、700人ほどの患者が一定期間包括的な治療を受けることが可能となる。竣工は2024年の年末頃の予定だ。
サイバーダインは2018年、革新的ロボット治療機器であるHAL医療用下肢タイプ(医療用HAL)およびその他のHAL(単関節タイプや腰タイプ)をSOCSOに導入して以来、提携関係にある。SOCSOが提供する公的従業員社会保障制度により、SOCSO被保険者に対するHALによるサイバニクス治療が拡大を続けており、今年5月末時点で10施設で92台のHALが稼働している。
サイバーダインは今後も引き続きマレーシア政府やSOCSOなどとの密接な連携を通じて、医療用HALをはじめとする各種サイバニクス技術の社会実装を進め、社会や職場への復帰にも貢献するエコシステムを構築し、全ての人が健康で豊かな暮らしを享受できる健康長寿社会を目指す方針だ。

日本航空とマレーシア航空、コードシェアを拡大

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本航空(JAL)は、8月14日よりマレーシア航空が開設する羽田ークアラルンプール(KL)線において、コードシェア(共同運航)を実施すると発表した。

マレーシア航空運航便のスケジュールは、MH36/JL7096便は水、日曜日の運航で、KL発が14時45分、羽田着が22時35分。MH37/JL7097便は、月、木曜日の運航で、羽田発0時25分、KL着が翌日6時15分。航空券はすでに発売開始されている。

JAL運航便の発売開始は7月1日。運航スケジュールは、デイリー運航のJL724/MH9118便はKL発が22時50分、成田着が翌7時05分。同じくデイリー運航のJL723/MH9117便は成田発が11時20分、KL着が17時45分。火・木・金・土曜日運航のMH88/JL7090便はKL発が22時30分、成田着が翌7時40分。水・金・土・日曜日運航のMH89/JL7091便は成田発が10時20分、KL着が16時45分。

あわせて、JALが運航する日本国内の一部路線および北米路線で8月14日より新たにコードシェアを実施する。対象となるのは、▽羽田ー伊丹▽羽田ー福岡▽羽田ー中部▽羽田ー札幌▽羽田ー那覇▽羽田ーシカゴ▽羽田ーダラス▽羽田ーロサンゼルスーー。▽羽田ーサンフランシスコ▽羽田ーニューヨーク▽羽田ーホノルルーーではすでにコードシェアを実施している。

羽田からコードシェア便を利用する際には、出発5時間前よりJAL指定カウンターにて受託手荷物を預けられる「アーリーチェックイン」が利用可能。WEBチェックインや空港の自動チェックイン機で事前搭乗手続きが必要となる。

マレーシア航空グループのイズハム・イスマイル最高経営責任者は、コードシェアの拡大について、両社の強力な関係を示すものだと言明。さらに経済成長を促進し、両国間のビジネスや貿易を新型コロナ感染拡大前の水準への回復を加速させることができるとした。

JALとマレーシア航空は、今後も連携を強化し、日本・マレーシア間の利便性をさらに高めていく方針だ。

国内最大の「セブンカフェ」、プチョンにオープン

【クアラルンプール】 セブン・イレブン・マレーシア・ホールディングスは、セランゴール州バンダル・プテリ・プチョンに2階建ての「セブンカフェ」旗艦店をオープンした。
投資額は180万リンギ。書店チェーンのブックエクセス、抹茶カフェのニコネコ・マッチャと提携。通常店舗の面積の4倍に相当する、国内最大の6,000平方フィートの面積を有する。店内にはミニブックストアを併設。セブン・イレブンのフードに加え、ニコネコ・マッチャのケーキなどのデザートや美容・パーソナルケア用品なども販売する。
ウォン・ワイケオン共同最高経営責任者(CEO)は、セブン・イレブンのホットスナックは、アメリカンでありつつローカルのテイストも加えており、クロワッサンとワッフルを組み合わせた「クロッフル」は甘い味としょっぱい味を選べるため人気があると述べた。冷蔵コーナーでは、惣菜、おにぎり、サンドイッチ、デザートなど、幅広い商品を取り揃えており、顧客に何度も足を運んでもらえるようにしていると言明。今回オープンした旗艦店はスペースが大きく、より多くの商品や座席数を提供でき、雰囲気やBGMなどにも工夫を凝らしているとした。他の戦略的パートナーとの協業も歓迎するという。
タン・ユーミン共同CEOは、セブンカフェが表現するライフスタイルに合ったローカル企業と協業したいと考えているとし、ユニークな書店づくりで知られるブックエクセスはセブンカフェにうまくマッチしていると言明。昨年は反省の多い年で、経営陣と深夜まで話し合うこともあったが、その努力の結晶として旗艦店が生まれたと述べた。
セブンカフェは首都圏で全28店舗を展開。プチョンの旗艦店は25店舗目で、まもなく他店舗もオープン予定。首都圏以外への出店も検討しているという。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、6月23日)

新型コロナの新規感染者数は2796人、病床使用率は71.3%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、23日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,796人で、累計感染者数は454万9,847人となった。
新たに2,503人が回復し、累計治癒者は448万6,787人となった。死者数は1人で、累計は3万5,742人。アクティブ感染者は、前日から292人増の2万7,318人だった。うち96.1%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.7%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.3%に上がった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,723万6,359人で、接種率は83.4%。ブースター接種完了者は1,613万4,760人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターは2カ所で、両方ともセランゴール州の教育機関で確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は6カ所に増えた。