【クアラルンプール】 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都渋谷区)が展開する書店チェーン「蔦屋書店」のマレーシア1号店が、7月7日午後3時にクアラルンプール(KL)市内の大型ショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」内にオープンする。東南アジア地域では初めての出店となる。
店舗名は「ブキジャリル・ツタヤ・ブックス」で、売り場面積は3万1,000平方フィート(2,880平方メートル)。インスタ映えを意識した内装を施し、26万4千冊に及ぶ英語、日本語、中国語、マレー語の4カ国語書籍や文具、アート、ギフトを販売する他、カフェも併設する。
公式フェイスブックによると、「モダンな和風カフェは、淹れたてのコーヒーや軽食を楽しみながら本をめくることができる、当書店の要となるスペース」になるという。
マレーシアの不動産会社グローバル・オリエンタルの子会社、パビリオン・トレーディング・エンタープライズ傘下のプレミア・スタイル・トレーディングが運営を担当し、マレーシアでのフランチャイズ展開は、CCCが商社の双日(本社・東京都千代田区)と設立した合弁会社(JV)ツタヤ・ブックス・マレーシアが手掛ける。CCCは2030年代初頭までにマレーシア国内で55店舗の展開を目標に掲げている。
書籍だけではなく文具やアートなども扱い、カフェ、レストランなどを併設するライフスタイル提案型書店がKLに増加しており、国内書店チェーンのブックエクセスは今年3月、旗艦店をKL市内のレックスKLにオープン。台湾の大型書店チェーン、誠品書店も今年後半、KL中心部ブキ・ビンタンにある高級ショッピングモール「スターヒル」内に店舗をオープンする計画だ。
(ザ・スター電子版、6月27日)