6月予約開始のホンダ新型「HR-V」、納車待ち12カ月か

【クアラルンプール】 ホンダ・マレーシアが6月に予約受付を開始した、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」の新型モデルは人気を博し、納車待ちが現在12カ月以上になっている模様だ。

自動車関連ポータルサイト「ポールタン」によると、売上・サービス税(SST)の減免措置を受けるための予約期限が6月末だったことから予約を急いだ人が多かった。「ポールタン」が入手したホンダ・マレーシアの社内メモでは、販売店に対し納車時期を明確に説明するよう伝え、ディーラーに対しては、過度な約束は避け、顧客が納車時期について常に最新情報を受け取れるようにするよう求めていたという。

SST減免措置が実際に適用されるには、6月末までの予約に加え、9カ月先である2023年3月31日までの車両登録が必要なため、納車遅れにより販売数が伸び悩む可能性がある。

新型HR-Vは、「人生を豊かにする」をグランドコンセプトとして開発され、洗練された外観やプレミアム感を持ちながら、日常生活に使える実用性を維持したモデル。発売開始は今年第3四半期の予定で、ハイブリッド車とガソリン車を用意。ハイブリット車にはHR-Vとして初めて2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」技術を搭載する。価格は未発表だが、「ポールタン」によると12万ー14万リンギ程度になる見込み。予約は、ホンダのWebサイトやアプリから受け付けている。
(ポールタン、7月7日)

マレーシアへの高級和牛の輸出額、円安で大幅増=大吉商店

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 近江牛の製造・販売を手がけている大吉商店(本社・滋賀県高島市)によると、マレーシアへの高級和牛の6月の輸出額の伸び率は前年同月比385%となった。
高級和牛の輸出額はマレーシアのみならず、アジア太平洋域全体で伸びて、台湾が175%、シンガポールが140%、フィリピンが220%、タイが110%、オーストリアが167%となった。

日本国内では、円安により、牛の飼料代が急騰、昨年と比べて2倍近い価格となっており、飼料代を販売価格に転嫁することも簡単ではないため、国内では多くの牛肉製造業者が利益を出せずにいるが、円安による苦境のなかで、海外で和牛を好む「富裕層」により輸出は好調で、サーロイン、リブロース、ひれといった「価格の高い部位」から売れているという。

大吉商店は、円安の前から、「販路のプレミアム化」「商品のプレミアム化」「生産者自身のプレミアム化」に取り組んできたことが奏功している。今後も近江牛の価値にこだわり、その素晴らしさを国内、そして海外に広めていくことにこれからも全力を注いでいく方針だ

起業支援のツクリエ、マレーシア企業10社の日本進出を支援

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 起業支援のツクリエ(本社・東京都千代田区)は、科学技術革新省傘下のマレーシア技術革新研究加速機関(MRANTI)と共催で、マレーシア企業向けアクセラレーションプログラム「グローバル・マーケット・フィット2022インジャパン」を4日から開始したと発表した。
同プログラムでは、マレーシア企業10社が約3カ月間に渡り日本市場について学びながら、ローカライズ、ビジネスマッチングなどを行い、マレーシア発イノベーション会社の日本進出を支援する。全4部に分かれ、「講義セッション」では日本市場や会社設立、ビジネス文化などを学ぶオンライン講義を行う。「構築セッション」ではメンタリングやビジネスマッチング・交流会をオンラインで実施。「デザインワークショップ」ではマーケット・フィット戦略を磨くワークショップをオンラインとマレーシアで現地開催する。最後の「検証セッション」では、メンタリングやビジネスマッチングの他、成果発表の場であるピッチイベントをオンライン&東京でリアル開催する。
参加するマレーシア企業は、▽教育・アニメ制作のポリタコ(カナロア・マレーシア)▽ハラル(イスラムの戒律に則った)食品のハジュジャー・アミナー・フード・インダストリーズ▽物流のルージスティック▽ゲームアプリのエンゲーム▽AI(人工知能)のネクスマインドAI▽スポーツアプリのゴー・コーチ・グローバル▽ヘルスケアのロカム・アップス▽ハラル・プラットフォームのシンクス・ソフト▽フィンテックのシンギュラー・テクノロジーズ▽DX(デジタルトランスフォーメーション)のアシスト・グローバル・テクノロジーズーー。
今後、ピッチイベントの視聴者募集なども行う予定で、参加マレーシア企業とのビジネスマッチングに興味のある日本企業からの問い合わせも受け付ける。

グラブ、国内長距離バス&フェリーの予約サービスを開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 配車&デリバリー&決済アプリ運営のグラブ・マレーシアは、主要都市間を結ぶ長距離バスとフェリーのオンライン・チケット予約「グラブ・インターシティ」のサービスを7日より正式に開始した。
交通サービスのスーパーアプリ化を手掛ける「Splyt(スプリット)」及びバス・フェリーの予約サイト「イージーブック(Easybook)」と提携したもので、マレー半島部11州・地域の主要都市及びシンガポール国内の30カ所を結ぶ1万5,000以上の路線をカバーする。現時点でフェリーはルム―パンコール間、メルシン―ティオマン間を取り扱っている。
既存のグラブ・アプリから利用できる。航空券予約サイトと同じ仕組みで、希望の旅行日を入力しするとバス会社、フェリー会社ごとに残席数と共に運賃が表示される。支払いはグラブのオンライン決済サービス「グラブ・ペイ」を使用する必要がある。

新型コロナの新規感染者数は2417人、病床使用率は60.6%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、11日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,417人で、累計感染者数は459万8,391人となった。
新たに2,536人が回復し、累計治癒者は452万6,817人となった。死者数は5人で、累計は3万5,816人。アクティブ感染者は、前日から124人減の3万5,758人だった。うち96.6%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.3%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は60.6%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,734万3,401人で、接種率は83.7%。1回目のブースター接種完了者は1,615万5,411人で、接種率は49.5%、2回目が16万7,242人で0.5%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は13カ所で、前日と変わらなかった。