【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国際協力機構(JICA)マレーシア事務所は14日、マレーシア工科大学・マレーシア日本国際工科院(MJIIT)とユーグレナ(本社・東京都港区)がこれまで実施してきた微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)に関する共同研究を更に進めるため、秘密保持契約(NDA)を締結したと発表した。
MJIITとユーグレナは、教材・教育サービスなどを手掛けるリバネス・グループがMJIITと共同開設したバイオ技術のインキュベーション施設、ネスト・バイオ・ベンチャー・ラボ(Nest-Bio Venture Lab)で、2019年より微細藻類ユーグレナを題材とした教育活動で連携してきた。リバネス・グループは、ネスト・バイオ・ベンチャー・ラボを人材育成・教育面でも支援している。
契約締結式に出席したユーグレナの執行役員、鈴木健吾氏は、「生物多様性が高く、光合成を利用した脂質等の有用物質生産に適したマレーシアの環境でバイオマス生産研究を加速させていきたい」とコメント。MJIIT藻類バイオマス講座のシャザエヴァ准教授は、「ユーグレナとの連携によりマレーシアにおける藻類研究を発展させたい」と述べた。