【クアラルンプール】 環境・水省は26日、8月1日付でマレー半島とラブアンにおける家庭用以外の水道料金を1立方メートル当たり平均で25セン引き上げると発表した。

水道料金の見直しは2016年に国家水道委員会(SPAN)が導入した料金設定制度の下で実施するもので、内閣は6月22日に実施した会合で、家庭以外の水道料金の引き上げを決定。また家庭用水道料金については、物価が上昇していることから据え置くことを決めた。

環境・水省は、引き上げはわずかであることを強調。パハン州では39年間、ペルリス州では26年間それぞれ水道料金を引き上げていないことを例に挙げて、一部の地域では数十年間に渡って引き上げが行われていないと説明。政府は国民が直面している物価上昇を懸念しているとして、各州・地域の水道事業者に対して、低所得層を対象にした払い戻し制度などを実施するよう呼びかけているとした。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、7月26日)