「MySejahtera」アプリ更新、健康管理機能を追加

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は16日、同日付けで新型コロナウイルス「Covid-19」情報・追跡アプリ「MySejahtera」が「2.0」にアップグレードされ、健康状態を管理する新機能が備わったと明らかにした。健康診断の結果にリンクされる他、子どもの予防接種記録も保存できるようになった。

保健省(MOH)によると、プロテクトヘルス・コーポレーション社の「PeKa B40」プログラムや社会保障機構(SOCSO)の健康診断プログラム(HSP)、国家人口家族開発局(LPPKN)の健康診断などの記録が「MySejahtera」に自動的に反映され、身長、体重、BMI、血液型、健康報告書、臨床検査結果、予防接種記録などの情報を見ることが可能となる。また、他の健康診断や民間医療施設での予防接種結果についても順次反映される予定だ。

予防接種については、新生児のBCGワクチン、破傷風、B型肝炎、インフルエンザ、ジフテリア、破傷風、百日咳(DTAP)、麻疹、おたふく風邪、風疹(MMR)、日本脳炎(JE)、新型コロナなどの接種記録が表示できる他、親は子どもの予防接種記録も「MySejahtera」に登録することが可能だ。

MOHはまた、「MySejahtera」を通じて健康に関する最新情報の提供や相談予約、遠隔相談、セルフ健康診断結果の入力、臓器提供、薬の処方など、さまざまな健康サービスを提供することを計画している。

「MySejahtera」は2020年4月に新型コロナウイルスの最新情報提供のため導入された。同年8月より全事業所で出入り時の「MySejahtera」上でのチェックインが義務付けられたが、今年5月よりエンデミック(風土病)段階への移行に伴い、チェックイン義務が廃止されている。
(ベルナマ通信、7月16日)

ジェトロKLが日本産食品プロモ、地場高級スーパーと提携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、7月14日から8月7日まで地場高級スーパーマーケット経営会社、ザ・フード・パーベイヤーと提携して日本産食品のプロモーションを実施すると発表した。
JETROが以前から行っているECポータルを用いた日本産食品の販売促進を目的とする「JAPAN MALL事業」の一環で、今年度では最初の実施となる。ザ・フード・パーベイヤーは▽ビレッジ・グローサー▽ベンズ・インデペンデント・グローサー(BIG)▽BSCファインフーズ▽レジャー・グローサー▽パサラヤOTK――の5つの高級スーパーマーケット・ブランドを首都圏クランバレー、ジョホールバル、ペナンで30店舗以上運営している。
日本産のもち、ゼリー、グミなどの菓子類、ナッツ、ドライフルーツ、抹茶アーモンドなどのスナック、ソース、味噌、みりん、柚子こしょうなどの調味料、ラーメン、おかゆ、鍋スープなどの加工食品、緑茶、果汁入りはちみつなどの飲料を販売する。
ザ・フード・パーベイヤーの自社ECサイト「Bites Shop(www.bites.com.my)」や大手ECサイトのショッピー及びラザダ内に開設したBIGショップ、そしてビレッジ・グローサーの創業者が設立した別ブランドの高級食料品スーパー、ザ・フード・マーチャントのハッピーフレッシュECショップ(www.happyfresh.my/the-food-merchant-pavilion-bukit-jalil)で取り扱う。またBIGパブリカ店及びザ・フード・マーチャント・ブキジャリル店で実店舗販売を行う。

盆踊り大会が3年ぶり開催、3万5千人が来場

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を受けて2年連続中止となっていたクアラルンプール(KL)日本人会などが主催する恒例の盆踊り大会がセランゴール州シャアラムで開催され、マレーシア全土から日本文化に関心をもつ多数のマレーシア人が来場した。

懸念されていたムスリムの参加拒否や宗教当局による摘発、イスラム保守派による開催反対デモや妨害といった混乱はなく、むしろ話題性あってか例年を上回る約3万5,000人以上の人出でにぎわった。

在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使は、1977年から続いている盆踊り大会が日本とマレーシアの外交的および文化的関係を育むことに役立っているとした上で、「日本はマレーシアの文化的多様性と寛容さを高く評価している。多様性と寛容さは、盆踊りを含むあらゆる面で二国間関係を促進するための原動力となっている」と述べた。

今年は開催に先立って、汎マレーシア・イスラム党(PAS)所属のイドリス・アハマド首相府相(宗教問題担当)が、盆踊りにイスラムが否定する多神教の要素が含まれていると主張。ムスリムに対して参加しないよう呼びかけたことで騒ぎとなった。それを受けて、実際に盆踊り大会に出席したことのあるセランゴール州スルタン、シャラフディン・イドリス・シャー殿下が介入し「問題ない」と指摘。州当局に開催を認めるよう求めたことで盆踊りの是非を巡る論争がひと先ず収束に向かったという経緯がある。

新型コロナの新規感染者数は3936人、病床使用率は69.5%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、15、16日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4月24日ぶりに2日連続で5,000人を超えた。17日は3,936人に減少し、累計感染者数は462万2,981人となった。
新たに3,899人が回復し、累計治癒者は454万4,615人となった。死者数は7人で、累計は3万5,855人。アクティブ感染者は、前日から30人増の4万2,511人だった。うち96.3%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.5%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.5%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,738万707人で、接種率は83.8%。1回目のブースター接種完了者は1,616万4,047人で、接種率は49.5%、2回目が21万7,703人で0.7%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は12カ所だった。

オンラインショップ「ロコヤ」、日本でボーティーの販売開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 神戸製菓(本社・兵庫県神戸市)は、同社が運営するオンラインショップ「ロコヤ」楽天市場内の公式直営店と、ヤフー・ショッピング内の公式直営店で、マレーシアの紅茶「ボーティー」の販売を開始した。

神戸製菓は、ボーティーの日本国内の公式代理店である大信実業(本社・東京都中央区)から、販売許可を取得している。まずは楽天市場店とヤフー・ショッピング公式直営店で、16種類の商品を販売する。価格は594円から。セット販売の場合は送料無料となっている。

「ボーティー」は、ハラル(イスラムの戒律に則った)承認を取得した高級紅茶。マレーシアの高原リゾートとしても知られるキャメロンハイランドで生産された茶葉のみを使用した紅茶で、渋みが少なくすっきりとした飲み口と、力強い味わいが特徴。様々なハーブや、果実フレーバーとブレンドしたフレーバーティーも提供している。自社ブランドで一貫して栽培、加工、包装、販売した「ボーティー」は、世界中の紅茶好きから愛されているという。

 

ビレッジグローサー、23店舗目をペナンでオープン

【ペタリンジャヤ】 高級スーパーマーケット「ビレッジ・グローサー」を運営するザ・フード・パーベイヤーは12日、23店舗目となる「ファースト・アベニュー・モール」店をオープンした。

同社はペナン州において店舗開設を進めており、2021年6月に21店舗目を「シティ・ジャンクション・モール」内に、今年4月に22店舗目を「クイーンズ・ウォーター・フロント」内にそれぞれソフトオープンしている。

「ビレッジ・グローサー」の店舗では、国内で生産された農産物の他、日本や韓国、ニュージーランド、オーストラリア、米国などから空輸された新鮮な果物や野菜、菓子、食材を販売。また有機食品や、スーパーフード、プラントベース、グルテンフリー、ビーガン向け食品など、トレンドに合わせた多様な食品ニーズに応える商品を提供している

 

「ファースト・アベニュー・モール」店では、オープンを記念して抽選会やクーポンや割引券の配布などを実施する。

同社は現在、「ビレッジ・グローサー」の他、「ベンズ・インディペンデント・グローサー(B.I.G)」、「パサラヤOTK」「BSCファイン・フーズ」「レジャー・グローサー」を展開。首都圏クランバレー、ジョホールバル、ペナンにおいて33店舗を運営している。
(ザ・サン、7月15日、マレーシアキニ、7月14日)

 

フンドーキン醤油、マレーシア現地製造ブランド商品の販売開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 フンドーキン醤油(本社・大分県臼杵市)は14日、海外事業戦略子会社であるAFC(アセアン・フンドーキン・コーポレーション)が、マレーシアにおいて新たに現地製造ブランド商品の販売を開始したと発表した。
新たに発売を開始する新ブランドは、AFCが2019年に設立したマレーシア現地合弁会社であるフンドーキン・ヤキンより同社ブランド名で発売される。初商品として「リッチ・セサミ・ソース」「ホット・セサミ・ソース」「ホット・テリヤキ・ソース」「ホット・バーベキュー・ソース」の4商品を販売する。マレーシアでの販売のみで、日本国内での販売は行なわないという。
今後も、AFCはフンドーキン・ヤキンを東南アジア市場における製造拠点として、「メイド・バイ・ジャパン、メイド・イン・マレーシア」をコンセプトにした日本品質調味料を東南アジア諸国連合(ASEAN)地域に積極的に開発、販売していく予定だ。

 

馬日国際工科院とユーグレナ、共同研究継続に向け契約締結

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国際協力機構(JICA)マレーシア事務所は14日、マレーシア工科大学・マレーシア日本国際工科院(MJIIT)とユーグレナ(本社・東京都港区)がこれまで実施してきた微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)に関する共同研究を更に進めるため、秘密保持契約(NDA)を締結したと発表した。

MJIITとユーグレナは、教材・教育サービスなどを手掛けるリバネス・グループがMJIITと共同開設したバイオ技術のインキュベーション施設、ネスト・バイオ・ベンチャー・ラボ(Nest-Bio Venture Lab)で、2019年より微細藻類ユーグレナを題材とした教育活動で連携してきた。リバネス・グループは、ネスト・バイオ・ベンチャー・ラボを人材育成・教育面でも支援している。

契約締結式に出席したユーグレナの執行役員、鈴木健吾氏は、「生物多様性が高く、光合成を利用した脂質等の有用物質生産に適したマレーシアの環境でバイオマス生産研究を加速させていきたい」とコメント。MJIIT藻類バイオマス講座のシャザエヴァ准教授は、「ユーグレナとの連携によりマレーシアにおける藻類研究を発展させたい」と述べた。

安倍元首相逝去、イスマイル首相ら首脳が弔問

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 在マレーシア日本大使館は12ー13日、演説中に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の弔問記帳を受け付け、イスマイル・サブリ首相及びサイフディン・アブドラ外相も13日、大使公邸で記帳を行った。

イスマイル首相は、今年3月の総理特使としてのマレーシア公式訪問を含む、安倍元首相が日馬関係の発展のために果たしたこれまでの貢献を称えるとともに、安倍元首相の逝去に対する心からの哀悼の意を示した。マハティール・モハマド元首相も15日、安倍元首相の自宅を訪問し、弔意を示した。

安倍元首相の死去についてはマレーシアの王室、政界からも弔意が示されており、アブドラ国王は王宮のフェイスブックを通じて「安倍元首相の死去は日本と日本国民にとって大きな損失だ。家族が早く悲しみから立ち直ることを希望する」との声明を発表した。イスマイル首相は「日本政府と日本国民に哀悼の意と深く同情を表明する」と述べ、サイフディン外相は、「安倍氏は象徴的な指導者であり、アベノミクスを通じて日本の経済発展に貢献したことで常に記憶に残るだろう。マレーシア国民を代表して哀悼の意を表する」と弔意を述べた。

マレーシアの各方面から続々と寄せられる安倍元首相への弔意に対し在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使は、感謝の意を表明した。

安倍元首相は、日本・マレーシア国交樹立65周年及び東方政策40周年を記念して今年3月10-13日、岸田文雄首相の特使としてマレーシアを訪問したばかり。イスマイル首相と会談、アブドラ国王との会見を行ったほか、マレーシア経済関係者及び日系企業関係者との意見交換、日本人墓地への参拝などを行っていた。

新型コロナの新規感染者数は4098人、1週間ぶりに4千人超

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、14日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4,098人で、累計感染者数は460万8,768人となった。
新たに2,071人が回復し、累計治癒者は453万4,019人となった。死者数は8人で、累計は3万5,836人。アクティブ感染者は、前日から2,019人増の3万8,913人だった。うち96.4%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.4%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.1%に上昇した
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,735万4,910人で、接種率は83.8%。1回目のブースター接種完了者は1,616万114人で、接種率は49.5%、2回目が19万2,860人で0.6%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は12カ所だった。