日産車のタンチョン、セレナSハイブリッドの22年度版発表

【クアラルンプール】 日産車販売のエダラン・タンチョン・モーター(ETCM)は6日、多目的車(MPV)「セレナS-ハイブリッド」の2022年度版を発表した。
排気量2.0リットルの直列4気筒直噴「MR20DD」エンジンを搭載し、エクストロニックCVT(無段変速機)を組み合わせており、最高出力は150PS/6,000rpm、最大トルクは200Nm/4,400rpm。燃費は新欧州ドライビング・サイクル(NEDC)基準で1リットル当たり14.2キロメートルとなる。エクステリアデザインでは「ダブルVモーショングリル」、安全面では自動折りたたみ式ドアミラーを採用するなどの変更が行われた。
「ハイウェイスター」と「プレミアム・ハイウェイスター」2バリエーションを用意。保険なしの価格は「ハイウェイスター」が14万9,888リンギ、「プレミアム・ハイウェイスター」が16万2,888リンギからとなっている。
(ポールタン、7月7日)

ダイハツ系プロドゥア、納車待ちが20万台超に

【ラワン=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は、6月末の売上・サービス税(SST)減免措置の終了を前にした駆け込み需要が拡大し、納車待ちが現時点で20万台を超えていることを明らかにした。最終日の6月30日には、1日としては過去最高の2万5,100台分の予約があったという。
ザイナル・アビディン社長兼最高経営責任者(CEO)は、月産能力が2万8,000台であることから来年3月末までとなっているSST減免措置の恩恵が受けられる期間中の納車・登録は十分可能だとした。また自動車価格については、現時点で原材料費の高騰分を吸収できているとし、年内は据え置くことが可能との考えを示した。
なお今年通年の販売台数目標については、24万7,800台の従来予想を維持した。
■上半期の新車販売は30%の大幅増■

プロドゥアは、今年上半期(1-6月)の新車販売台数の累計が12万7,343台となり、前年同期(9万7,290台)比30%の大幅増になったと発表した。

 新型コロナウイルス「Covid-19」拡大防止策の影響で落ち込んだ前年同期からのベース効果に加え、SST減免措置が延長されたことが販売増に寄与した。
車種別ではベストセラーのBセグメント「マイヴィ」が3万8,039台で最も多く、これにAセグメント「アジア」が2万9,183台、Aセグメント・セダン「ベザ」が2万8,719台で続いた。
今年6月単月の販売台数は2万1,164台となり、ロックダウンとなった前年同月(1,009台)の21倍となった。

スギ薬局、アルプロ薬局と提携でマレーシア進出へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 スギホールディングス(本社・愛知県大府市)は6日、マレーシア国内で薬局・クリニックなどのヘルスケア事業を展開するアルプロ・ファーマシーとの業務提携を発表した。アルプロがマレーシアでスギ薬局製品を独占販売する。
9月からクアラルンプール(KL)の伊勢丹3店舗(KLCC店、ロット10店、ガーデンズ・モール店)でポップストアをオープンし、全国のアルプロ薬局でスギの専門コーナーを設置する。
アルプロ・ファーマシーは、マレーシア国内に190店舗以上を展開する国内急成長のチェーン薬局で、処方箋調剤数トップシェアを誇る「アルプロ薬局」の運営会社。次期の中期5カ年計画では、マレーシア国内での出店加速および近隣東南アジア諸国へのビジネス展開を計画している。
提携により、両社の取組みをより進化させ、スギホールディングスが培ったトータルヘルスケアのビジネスモデルや商品・商標の提供に加え、互いの経営ノウハウの共有などを通し、両社の事業展開を推進していく。円滑な提携推進のため、双方の人材交流も予定しているという。
スギホールディングスは本提携を通じ、「経済価値」のみならず、アジア地域での「社会価値」の創出にも資する新たな価値創造に挑戦していく方針だ。

コロナ感染者が急増、保健相が警戒を呼び掛け

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が再び増加傾向にあることを受け、カイリー・ジャマルディン保健相は、オミクロン株の変異種が世界各国で拡大しているとして警戒を怠らないよう国民に呼びかけた。
カイリー保健相は、110カ国以上でオミクロン株の変異種である「BA.4」および「BA.5」の感染急増が報告されていると指摘。シンガポールやインドネシアといった近隣諸国では毎日のように感染件数が増加しているとし、これまで2年間の流行時に感染していなかった我々の周囲でも感染者が出ていると述べた。その上でカイリー氏は、閉鎖された混雑した場所ではフェイスマスクを着用し、TRIIS(検査、報告、隔離、通知、探索)を実践するよう呼びかけ、まだ追加接種を受けていない人は早めに追加接種を、そして高齢者や高リスクグループには2回目の追加接種を受けるよう呼びかけた。
マレーシア国内の新規感染件数は5日に2,932件を記録し、前日の1,918件から急増。6日はさらに3,561件に増加し3千件を突破している。
(ザ・スター、7月7日)

新型コロナの新規感染者数は3561人、2カ月ぶりに3千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、6日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,561人で、累計感染者数は458万2,303人となった。
新たに2,035人が回復し、累計治癒者は451万4,970人となった。死者数は5人で、累計は3万5,792人。アクティブ感染者は、前日から1,521人増の3万1,540人だった。うち96.0%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.8%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.3%に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,730万8,369人で、接種率は83.6%。ブースター接種完了者は1,615万510人で、接種率は49.5%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は11カ所だった。

インターネット通販ラザダ、ハラル認証商品の専門ストア開設

【クアラルンプール】  インターネット通販大手のラザダ・マレーシアは、国内外のハラル(イスラムの戒律に則った)認証商品のみ扱うオンラインストア「ラズ・ハラル」を「ラザダ」内に開設した。
ラザダによると、「ラズ・ハラル」ではマレーシア・イスラム開発局(JAKIM)のハラル認証を受けたもののみ取り扱う。
ラザダのシャリフ・リー最高顧客責任者(CCO)は、「ラズ・ハラル」の開設について、ハラル認証商品を販売したいと考える国内起業家の支援も店舗開設の目的の一つだと説明。信頼できるオンラインストアで良質かつ価格に見合った商品を購入できるようになり、出店企業も販売のみならず顧客との関係構築の機会となるとした。ハリラヤ・ハジ(犠牲祭)の前にオープンできたとし、ハリラヤ・ハジ後も、国内顧客のために様々なハラル認証商品を提供し続けると述べた。
JAKIMのハキマー・モハマド・ユソフ局長は、「ラズ・ハラル」はムスリム・コミュニティに利益をもたらすと同時に、JAKIMのハラルへの戦略的取り組みを強化するものだと述べたJAKIMやJAKIMが認めた他のハラル認証機関によるハラル認証やハラルロゴの整合性が保護され、敬意を持って管理、保証するのがJAKIMの役割だと言明。ハラル認証商品専用のオンラインストアを作るというラザダの動きは、正しい方向への一歩だと述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月6日)

中銀バンクネガラ、政策金利を2.25%に引き上げ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラは6日、定例金融政策会合(MPC)を開催し、政策金利である翌日物政策金利(OPR)を0.25ポイント引き上げて2.25%とすることを決定した。中銀は2020年7月から1.75%で維持していたが、今年5月11日に2018年1月以来、4年4カ月ぶりに0.25ポイント引き上げており、2会合続けての利上げとなった。

中銀は声明の中で、国内経済の成長の見通しが明るいとして、2会合連続で利上げすることを決めたと説明。現在のスタンスでも緩和的で、経済成長を支えることが可能だとした。

新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行に伴い、統計では輸出高や小売業の売り上げが増加していることが示されていると指摘。労働市場でも失業率の低下、労働力率の上昇、所得の見通しが改善していると指摘。今後は外需が減速するが、経済成長は堅調な内需に支えられると予想した。また4月1日から国境が再開したことで観光・観光関連産業の回復が加速すると予想。世界経済の回復が予想を下回る可能性、ロシアのウクライナ軍事侵攻の激化、サプライチェーンの混乱悪化が成長リスクとなり続けるとした。その上で、年初6カ月のヘッドライン・インフレ率は平均で2.4%だったとし、今年通年のヘッドライン・インフレ率の予想を2.2ー3.2%、コア・インフレ率を2.0ー3.0%で維持するとした。

一方で世界経済について中銀は、経済再開と労働市場の改善が経済成長を下支えし続けていると指摘インフレ圧力を軽減するためにマレーシア以外でも中銀による政策金利の調整が行われると予想した上で、今後の世界経済の成長見通しは、コスト圧力の上昇、ロシアのウクライナ軍事侵攻、サプライチェーンの動向、金融市場の変動などの影響を受け続けるとの見解を示した。

プロトンの納車待ちが9万台に、来年Q1までの解消目指す

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスのロスラン・アブドラ副最高経営責任者(CEO)は、9万台に上っている新車の納車待ちについて、2023年第1四半期(Q1)までに解消する計画であることを明らかにした。
自動車向け売上・サービス税(SST)の減免措置が6月30日で終了したが、駆け込み需要のため最終週の予約件数が前週比で300%も増加した。これにより今年上半期の合計予約台数は15万台に上ったが、納車済みは6万台にとどまっており、9万台が納車待ちの状態となっている。
ロスラン副CEOは、首都圏クランバレーの洪水と半導体不足の影響を除いて今年上半期の生産計画は順調に進んでいると言明。プロトンでは納車待ちの年内解消を目指しており、遅くとも来年3月末までに解消させたいと考えているとし、一部の車種については前倒しで解消できる可能性があると述べた。
一方、ロズラン氏は、米ドルに対する日本円や人民元などの他の通貨の動きに加えてリンギ安が進んだことで地元ベンダーの部品コストが上昇したと指摘。双方で負担する方向でベンダーと話し合いを行っていることを明らかにした。
(エッジ、7月5日)

新型コロナの新規感染者数は2932人、前日から1千人増

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、5日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,932人で、累計感染者数は457万8,741人となった。
新たに2,292人が回復し、累計治癒者は451万2,935人となった。死者数は3人で、累計は3万5,787人。アクティブ感染者は、前日から637人増の3万19人だった。うち95.6%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.1%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.8%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,730万1,377人で、接種率は83.6%。ブースター接種完了者は1,614万9,304人で、接種率は49.5%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、感染すると重症化する可能性が高い集団でネグリ・センビラン州、セランゴール州、クアラルンプールを跨いで感染者を確認した。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は11カ所に増えた。

楽天トレード、2種のポイントプログラムを導入

【クアラルンプール】  オンライン証券の楽天トレードは6日、ポイントプログラムを刷新し、2種類のポイント制にすると発表した。
三瀬和正最高経営責任者(CEO)によると、昨年の顧客調査結果に基づき、用途や有効期限が異なる2カテゴリーの「RTポイント」に刷新した。
ひとつめのカテゴリーでは、新規ユーザーは初回入金と株式の購入で最大300RTポイントを獲得でき、ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)株や米国株取引で手数料2リンギを支払うごとに1RTポイントを獲得できる。獲得したRTポイントは、エアアジアBIG、ボーナスリンク、ブーストのポイントと交換でき、手数料支払いにも利用できる。有効期限は1年。
2つめのカテゴリーでは、友人紹介(1,000RTポイント)や特別なキャンペーンやウェビナーへの参加によってRTポイントを獲得できる。獲得したポイントは、手数料支払いにのみ利用可能で、有効期限は1カ月。
三瀬CEOは、楽天トレードは創業以来、累計で2億7400万ポイント以上のRTポイントを発行しており、そのうち38%以上が4万4000人がポイントを利用していると説明。2021年にポイント獲得方法を増やし、手数料支払いにも利用できるようにした結果、発行ポイントは約5,500万RTポイントに増え、利用率も前年比3.5倍以上に上昇したと述べた。
(エッジ、7月6日)