【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アジアインベストメントファンド(本社・東京都中央区)は15日、出資先の豊田トライク(本社・東京都中央区)の海外進出加速を目指し、1日付けでマレーシアのスタートアップ企業グラフジェット・テクノロジーズとの間で商品独占販売に関する覚書(MoU)を締結したと発表した。
豊田トライクは電動アシスト三輪自転車などのEV(電気自動車)開発製造会社。豊田トライクが日本国内でグラフジェット商品を販売することで年間3,000万米ドル(40億円)の売上効果が期待できるという。
グラフジェットは、グラファイトおよび炭素原子がシート状に並んだ二次元物質「グラフェン」に関して革新的な生産方法を独自で研究開発しており、パームヤシ殻からグラフェンを作る技術の開発に成功し、特許を取得している。グラフェンは軽量かつ薄い材質にもかかわらず鋼鉄の数百倍の強度を持つため、アイパッドなどのスマートデバイスに使用されている透明なタッチパネル、太陽電池などへの応用が期待されており、半導体の性質も持つことから超高速トランジスタへの応用も期待されている。