【クアラルンプール】 サラワク経済開発公社(SEDC)の100%子会社であるサラワク・メトロは、クチン都市交通システム(KUTS)の中心となる自動高速輸送(ART)について、第1期はブルー、レッド、グリーンの3路線、31駅、総長70キロメートルで、2025年に営業運転を開始する予定だと明らかにした。
サラワク・メトロによると、KUTSのARTは水素燃料電池を搭載したゴムタイヤの無軌道車両を専用レーンで走らせる世界初の交通システムとなる。定員は300人で、時速70キロメートル(km)で走行する予定。市内の道路の交通渋滞を最小限に抑え、生産性と経済成長を促進することを目的としている。
KUTSのシステムに関しては、パッケージ1(ART車両、車両基地設備、保守車両、信号・制御システム、自動ホームゲート)は今年6月、EPR (クチン) 、グローバル・レール、モビルスの3社が結成した連合体が14億2,500万リンギで受注しており、パッケージ2(電気通信、監視制御、データ収集、自動料金徴収、保守管理システム、運行管理センター、情報技術システム)についても同月申し込みが締め切られている。
サラワク州のアバン・ジョハリ首相は、サラワクはデジタル経済や水素経済の先駆者であるとし、水素を活用した公共交通システム変革は、サラワク州の社会経済発展に向けた取り組みの一環だと述べた。
(ポールタン、8月16日、サラワク・メトロ発表資料)