【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 再生可能エネルギー・システムのエナジー・ソリューションズ(本社・東京都千代田区、ESI)は8月30日、日本貿易振興機構(ジェトロ)による日本企業の東南アジア諸国連合(ASEAN)におけるアジアデジタル技術(DX)促進事業(第3回)において、「マレーシアにおけるカーボンニュートラルを実現するためのスマート保安化(ドローンとAI)の実証事業」を提案し、採択されたと発表した。

マレーシア政府は2050年までのカーボンニュートラル達成を宣言し、大規模太陽光発電(LSS)施設の建造を推し進めているが、その一方でLSSに設置するソーラーパネルに発生した不具合を放置した場合、計画した発電量を達成できなくなるため、LSS増設計画に伴う保守・点検の実施が課題となっている。

そのためESIは日本で展開をしているドローンとAIによる太陽光モジュール赤外線検査サービス「ドローンアイ」を活用し、太陽光発電設備運用・保守点検(O&M)のスマート保安化で課題解決することを目的とした実証事業をマレーシアで行う。具体的には、マレーシア向けのドローンアイのシステム開発、O&Mコスト削減実証、太陽光O&M事業者への研修実施、ドローンアイパートナー制度を展開する。

この実証事業を推進するために、マレーシアの日系企業であるTKインターナショナルと提携し、セランゴール州人材開発公社(HRDC)でのトレーナーの育成・トレーニングコース開発を行い、マレーシア太陽光発電工業会(MPIA)とパートナーリクルートの展開を進め、2024年より事業の開始を目指すという。