【クアラルンプール】 通貨リンギは7日、4日連続で米ドルに対し値下がりし、一時1米ドル=4.5010リンギと1998年以来の低水準になった。

6日にも一時、4.4970リンギと2016年以来の低水準になったものの、終値は4.4985リンギとやや持ち直していた。

ディーラーによると、7ー8日の中央銀行バンク・ネガラ(BNM)の金融政策委員会会合を控え、売買は少なかった。空売りしたドルを買い戻す動きも見られたという。

米ドルに対しては6日、円、中国人民元、台湾ドルも値下がりした。米ドル高の要因は景気後退懸念と賃金上昇で、ユーロや円、ポンドなど主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は20年ぶりの高水準に達した。

投資家は、インフレ対策のため米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継続すると予想しており、米ドル高を支えている。

リンギは6日、英ポンド、ユーロ、シンガポールドルに対しても下落した。しかし円に対しては値上がりした。

(ザ・スター、エッジ、9月7日、マレーシアン・リザーブ、9月6、7日)