【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは9日、電気自動車(EV)の販売を手掛ける新たな全額出資子会社、プロトン・ニュー・エナジー・テクノロジー(Pro-Net)を設立したと発表した。

Pro-Netの最高経営責任者(CEO)には、中国での自動車産業での経験が長く、プロトンでも販売ネットワーク開発に5年携わってきた張強氏が就任する。

プロトンは、8月に独占販売代理店契約を締結したスマート・オートモービル(スマート)のEVを2023年第4四半期に発売する計画。最初に発売するモデルは「スマート#1」になる予定だが、家庭用充電器の設置・メンテナンスに加え、充電ステーションの開発・運営を専門とするパートナーと公共ネットワークを構築することで充電インフラの拡充を図って行く方針だ。またEV普及に向け、固定充電器に加えモバイルソリューションも検討するとしている。

スマートは、2019年に独メルセデス・ベンツと中国・吉利集団との合弁により設立。小型電気自動車の開発・販売に携わる。ベンツが担当する洗練されたデザインを特長としており、プロトンに出資している吉利汽車が設計・製造を行なっている。
(マレーシアン・リザーブ、ポールタン、エッジ、9月9日、プロトン発表資料)