【クアラルンプール】 アヌアル・ムサ通信マルチメディア相は13日、デジタルノマド(ITを活用し旅行しながら働く人)を呼び込み観光を促進するプログラム「DEランタウ」を正式に開始したと発表。第1期では、ペナン、ランカウイ、ケダ、クアラルンプールを拠点として選定した。
「DEランタウ」では、承認を受けた外国人のデジタルノマドがマレーシアに1年滞在でき、1年延長も可能。配偶者・子供も滞在できる。申請費用は1,000リンギで、さらに扶養家族1人につき500リンギが必要。10月1日からマレーシアデジタル経済公社(MDEC)で申請を受け付け、承認は1カ月以内に完了する予定。国内経済への波及効果を狙っており、2025年までに国内経済への48億リンギの貢献が見込まれている。
アヌアル大臣は、「DEランタウ」はデジタル分野で働くマレーシア人、外国人双方に有益で、近隣諸国との競争の中でマレーシアがデジタルノマドに選ばれるために実施すると言明。マレーシアには、整備されたインフラ、生活費の安さ、多民族文化、美味しい料理など数多くの魅力があるとし、デジタルノマドをMDECを通じて支援し、活気あるエコシステムを構築していくと述べた。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、9月13日、MDEC発表資料)