【クアラルンプール】 スンガイ・ベシーウル・クラン高速道路(SUKE)の第1期であるチェラスーアンパン間が16日に開通した。開通を記念し、1カ月間通行料金が無料になる。

SUKEは、シャアラム高速道路(KESAS)、クアラルンプール(KL)ーセレンバン高速道路、スンガイ・ベシ高速道路(BESRAYA)、チェラス・カジャン高速道路(CKE)、ミドル・リング・ロード2(MRR2)、アンパン・クアラルンプール高架道路(AKLEH)、デュタ・ウル・クラン高速道路(DUKE)、建設中の東クランバレー高速道路(EKVE)など首都圏の複数の高速道路網を繋ぐ。90%が高架で、国内初の2層式ループ線、国内で最高となる高さ56.4メートルのプレキャストセグメント工法を採用した箱桁橋、監視カメラ40台、車両事故検知システム22台などを備える次世代型の高速道路となっている。

15日に開催された開通式に参加したファディラ・ユソフ上級相(公共事業相)は、SUKEはMRR2、ジャラン・アンパン、ジャラン・ロークユーなどの地点で代替ルートを提供し、交通渋滞を最大36%削減する上、移動時間を75分から25分に短縮することができるとし、特にKL東部の交通の流れに大きな改善もたらすと述べた。

SUKEを建設・運営するプロジェク・リンタサン・コタ・ホールディングス(プロリンタス)のイドリス・ケチョット会長は、建設には248の請負業者と10のメインコンサルタントが携わり、約1万人の雇用機会を創出したと言明。ジャラン・フル・ランガットやMRR2の一部改修、ジャラン・アンパンの拡幅、アンパンジャヤ地区交通警察署と職員宿舎の再建など、地元住民のための社会貢献活動も合わせて行われたと述べた。

SUKEの建設は2014年12月に開始。現在、アラムダマイ料金所や3つの交差点を含む7.8キロメートルの建設を行っており、2023年第1四半期に全面開通する予定だ。プロリンタスの事業運営期間は2069年12月までの55年間となっている。
(ザ・スター、ベルナマ通信、ポールタン、9月15日)