5Gの人口カバー率が27%に、4Gは95.82%=MCMC

【クアラルンプール】 マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は19日、今年第2四半期の第5世代移動通信(5G)ネットワークの人口カバー率が27%、第4世代移動通信(4G)が95.82%に達したと発表した。

MCMCが四半期ごとに発表している国家デジタル・ネットワーク計画(JENDELA)の第1期(2020年ー2022年)に関する報告書によると、5Gの基盤整備を実施する国営企業デジタル・ナショナル(DNB)は、2021年第4四半期より5Gのネットワーク展開を開始しており、2022年年末までに37%に引き上げることを目指している。首都圏クランバレーやサイバージャヤ、プトラジャヤなどでは大きな問題はないものの、州レベルでは官僚主義的手続きが行われている影響で5Gの展開に時間がかかっており、改善の余地があるという。第2四半期時点の平均速度は47.05メガビットに達し、目標の35メガビットを上回る速さを確率した。第1期の実施には当初200億リンギを割り当てていたが、280億リンギに膨らんだという。

JENDELA第2期(2022年末ー2025年)については、MCMCは投資配分を調整中で、次の報告書で詳細を公表できる見通しだとした。
(ベルナマ通信、マレー・メイル、エッジ、9月19日)

スーパーの星系ソングマート、ジョホールで10店舗を開設へ

【シンガポール】  シンガポール証券取引所カタリスト(新興企業向け市場)に上場する不動産開発・投資の持株会社、メルクリウス・キャピタル・インベストメントは、マレーシアの小売り子会社であるソングマート・ホールディングスが16日付けでジョホール州のジョホールバルとクルアンに食料品店5店舗を正式オープンしたと発表した。

10月末までにジョホールバルとクルアンにおいて、さらに5店舗をオープンする。合計10店舗中、「ソングマート・エクスプレス」が6店舗、プレミアム・ブランドの「Gグロサリー」が4店舗。10店舗の出店により、グループ全体の店舗数は合計23店舗となる。

メルクリウスのチャン・ウェイルー会長兼最高経営責任者(CEO)は、出店により、スーパーマーケット事業の拡大が加速し、ソングマートがマレーシアにおける主要食品事業者の一つになると確信していると述べた。

ソングマートは、食品、雑貨、日用品を扱うミニマート、コンビニエンスストア、スーパーマーケットを「ソングマート」「ソングマート・エクスプレス」「グランビル」「Gグローサリー」ブランドで展開。メルクリウスは2021年7月にソングマートの発行済み全株式を総額3,600万シンガポール・ドルで取得すると発表。買収手続きは今年10月に完了する予定だ。
(エッジ、9月19日、メルクリウス発表資料)

サバ州政府、独自の外国人の長期滞在ビザを導入へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 外国人の長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムについて、サバ州のハジジ・ノール州首相は独自の「サバ・マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(SMM2H)」を導入すると明らかにした。

ハジジ州首相は、州政府の閣議においてSMM2Hの実施を決定し、現在は詳細を最終調整中だと述べた。MM2Hは連邦政府により昨年ガイドラインが見直され、条件が厳格化されたが、SMM2Hでは厳格な条件は盛り込まず、サバ州に移住を希望する外国人に魅力的に感じてもらうことを目指すと説明。技術や才能を持った人々の移住を促すことで、経済効果の創出に繋がることを期待しているとした。

MM2Hプログラムについては、ビザ有効期間の10年から5年への短縮、年間ビザ料金引き上げ、年間90日間のマレーシア滞在義務化の他、これまで月1万リンギだった海外所得が4倍の4万リンギに、これまで35万?50万リンギだった銀行への定期預金額が100万リンギに大幅に引き上げられた。見直しにより、新規申請件数が大幅にダウンしたとして政府に見直しの声が上がっていた。なお、サラワク州政府は変更前のガイドラインを維持し独自の「S-MM2H」プログラムを実施している。

一方で外国からの投資について、ハジジ州首相は、マレーシア投資開発庁(MIDA)によると、今年年初9カ月の同州の投資誘致額は99億リンギとなり、国内の州・地域別で3位となったと強調。この勢いを維持するため、投資しやすい環境を整備するために全ての障害を取り除くとした。

航空会社の苦情件数、上半期はエアアジアがトップ

【クアラルンプール】  マレーシア航空委員会(MAVCOM)は19日、今年上半期に寄せられた苦情が最も多かった航空会社はエアアジアだったと発表した。

MAVCOMが年2回発行する「消費者レポート」第12号(2022年上半期)によると、合計苦情件数は前年同期(157件)の8倍にあたる1,251件。そのうち航空会社に対する苦情は99.1%(1,240件)、空港に対するものは0.9%(11件)だった。
航空会社別ではエアアジアが全体の42.1%(527件)を占め、前回に続きトップ。次いでマレーシア航空の40.7%(509件)、バティックエアの7.9%(99件)が続いた。外国航空会社への苦情は32件だった。苦情内容としては、フライトスケジュールの変更、フライトのキャンセル、オンライン予約に関するものが最も多く、合計で全体の46.1%(577件)にのぼった。全苦情の87.9%(1,100件)が解決に至ったという。

MAVCOMのサリプディン・カシム会長は、国境再開により旅行の機会が増加したことで航空業界の回復につながり、国内航空旅客数も今年1ー4月の平均290万人から5ー6月には平均479万人に増加したと明らかにした。国内航空各社は消費者から報告された苦情解消に向け、根本原因に対処しサービス改善を行うべきだと強調した上で、MAVCOMも消費者保護のため解決に向け積極的に関与していくと述べた。
(ザ・サン、9月20日、エッジ、マレー・メイル、9月19日、MAVCOM発表資料)

新型コロナの新規感染者数は1307人、4日連続で2千人以下

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、19日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,307人となり、累計感染者数は482万197人となった。
新たに1,830人が回復し、累計治癒者は475万8,797人。死者数は5人となり、累計3万6,317人となった。アクティブ感染者は、前日から528人減の2万5,083人。うち95.1%が自宅、4.6%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.1%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,750万4,017人で、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,622万9,809人で、接種率は49.7%、2回目が49万2,365人で、1.5%だった。
新たに発生したクラスターは1件で、ケダ州で確認した。感染者が出続けているアクティブなクラスター数は17件に減った。