【クアラルンプール】 マレーシア航空委員会(MAVCOM)は19日、今年上半期に寄せられた苦情が最も多かった航空会社はエアアジアだったと発表した。
MAVCOMが年2回発行する「消費者レポート」第12号(2022年上半期)によると、合計苦情件数は前年同期(157件)の8倍にあたる1,251件。そのうち航空会社に対する苦情は99.1%(1,240件)、空港に対するものは0.9%(11件)だった。
航空会社別ではエアアジアが全体の42.1%(527件)を占め、前回に続きトップ。次いでマレーシア航空の40.7%(509件)、バティックエアの7.9%(99件)が続いた。外国航空会社への苦情は32件だった。苦情内容としては、フライトスケジュールの変更、フライトのキャンセル、オンライン予約に関するものが最も多く、合計で全体の46.1%(577件)にのぼった。全苦情の87.9%(1,100件)が解決に至ったという。
MAVCOMのサリプディン・カシム会長は、国境再開により旅行の機会が増加したことで航空業界の回復につながり、国内航空旅客数も今年1ー4月の平均290万人から5ー6月には平均479万人に増加したと明らかにした。国内航空各社は消費者から報告された苦情解消に向け、根本原因に対処しサービス改善を行うべきだと強調した上で、MAVCOMも消費者保護のため解決に向け積極的に関与していくと述べた。
(ザ・サン、9月20日、エッジ、マレー・メイル、9月19日、MAVCOM発表資料)