【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 知的財産権に関するリサーチ機関である米財産権連盟が発表した知的財産権指標(IPRI)によると、マレーシアのスコアは6.30となり、前年から0.339下がったものの、29位(129カ国・地域中)を維持した。

同報告書は、知財を含む財産権の保護の程度を0ー10で評価した。法律・政治環境分野では、政治的安定性で5.402(53位)、汚職抑制で5.499(48位)、法の支配で6.317(40位)となったことが響き、スコアが6.02ポイントとなり、41位となった。物的財産権の保護分野でスコアは6.72にアップしたものの、18位から29位にダウンした。

マレーシアはアジア・オセアニア地域では8位で、前年より1ランク下がった。隣国シンガポールのスコアは7.97、インドネシアが4.80、タイが4.74だった。

全体で最もスコアが高かったのは、シンガポール、フィンランド、スイスの3カ国だった。

民主主義経済問題研究所(IDEAS)の学術教育イニシアチブであるセンター・フォー・マーケット・エデュケーション(CME)は、政府に対して政府の安定、汚職抑制に取り組み、知的財産の登録を容易にすべきと指摘した。