【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐために行われてきた航空機機内でのマスク着用義務を廃止すると明らかにした。最近の感染状況の評価に基づいて、航空機の換気技術などを考慮した。
カイリー保健相によると、保健省は航空機の換気レベル、高効率粒子吸収(HEPA)フィルターの使用、前向きの座席配置、定期的な機内消毒などの諸条件に関するリスク評価を実施した上で、欧州連合(EU)、英国、米国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどの勧告に基づき廃止を決めた。
ただしマスク着用義務の廃止はマレーシア国内のみであり、国際線の往路便の場合は相手国が要求する場合には着用する必要がある。また発熱、咳、風邪などの症状のある人、高齢者、妊婦、慢性疾患や免疫力の低い人などの高リスクの人には引き続きマスク着用を奨励する。
マスク着用は新型コロナ感染拡大中の2020年8月に義務化されたが、今年5月からは屋外での着用義務は撤廃、さらに9月7日からは鉄道や飛行機、バス、タクシー、配車サービスを含む公共交通機関、病院やクリニック、介護施設、透析施設など医療施設内を除いて屋内でのマスク着用についても任意にすると発表していた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月29日、マレー・メイル、9月28日)