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リンギ安で輸入品が高騰、消費者に転嫁の可能性

【ペタリンジャヤ】 24年ぶりとなる1米ドル=4.61リンギ水準まで対米ドル・リンギ安が進んでおり、輸出産業は恩恵を受けるものの、国内向け製品の原材料を輸入品に頼る産業は厳しい状況に立たされており、消費者に価格転嫁される可能性がある。

サンウェイ大学経済学のイア・キムレン教授は、輸入原材料のコストが上昇しているため、企業はすべてではないにしても一部のコストを消費者に転嫁する可能性が高いと指摘。政府に対し、高コストが国内のビジネスにどのように影響したかを調べ、必要に応じてビジネスを支援する準備を整える必要があると述べた

その上で将来的にどの商品がどれだけ価格が上昇するかはその商品に含まれる輸入原材料の割合によって異なると指摘し、自動車のタイヤを例として輸入に多くを頼るものについては消費者に転嫁されることになるとし、消費者には可能な限り国内で調達できる製品に切り替えるよう呼びかけた。

食品輸入額はここ数年で大幅に上昇しており、統計局によると2019年の514億リンギから、2020年には554億リンギ、2021年には630億リンギに上昇した。今年年初8カ月の輸入額は8億5,883万リンギとなり、加工食品が194.1億リンギを占めた。
輸入に大きく依存している食品には、マトン(8億7,940万リンギ)、マンゴー(8,790万リンギ)、ココナッツ(2億6,610万リンギ)、牛肉(22億リンギ)などがある。また国内消費量の50%以上を輸入に頼っている食品は▽イカ(52.2%)▽生乳(53.5%)▽キャベツ(63.6%)▽唐辛子(72.4%)▽牛肉(78.1%)▽ショウガ(81.5%)▽マンゴー(86.2%)▽マトン(90.4%)ーーの8品目に及んでいる。
(ザ・サン、9月29日)

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