【ペタリンジャヤ】 パナソニック・マレーシアは、消費者の健康トレンドによる同社へのプラス影響に期待している。
西田圭介社長は英字紙「ザ・スター」の取材に対して、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大に伴い、健康や衛生、ウェルビーイング(幸福)への意識が高まり、消費者のライフスタイルが変化したと述べた。健康がトレンドの一つとなっており、消費者に健康的な生活を送ってもらうことが、同社が追求している方向性だと説明。新型コロナの感染拡大で、原材料や物流コストの上昇などの逆風を避けることはできなかったものの、多くの人々が、家電製品やキッチン用品を購入したことで、同社は売り上げを大幅に伸ばすことができたとした。また消費者の購買パターンもプレミアム品を求める人、最安値を求める人と二極化していると指摘。プレミアム品は必ずしも高い訳ではなく、一定の品質水準や価値を持っている製品であるということを意味しているとして、プレミアム製品を買ってもらうことを戦略としていると述べた。また同社のエアコンや洗濯機、シーリング・ファンなどの製品はモノのインターネット(IoT)に対応しており、IoT開発の強化に取り組んでいるという。
西田社長は今後について、年末までにマレーシアにおけるトップの家電メーカーになること、2023年3月31日末締めの会計年度で新製品の売り上げを1億5,000万リンギとすることを目標に掲げていると明らかにした。
(ザ・スター、10月22日)