【ランカウイ】  建設・ビル管理のウィダド・ビジネス・グループ(WBG)は23日、ランカウイ島の大型観光施設「ザ・ランカスカ」第1期の鍬入れ式を実施した。


 「ザ・ランカスカ」は総面積2,000エーカーで、推定総開発価値(GDV)は400億リンギ。マレー風建築をモデルとし、環境に優しく、熱帯気候に適した伝統的設計に基づいて開発する。第1期では、「ランカスカ・ビレッジ」として40万平方フィートのクラブハウスを備えたトーナメント・コース水準のゴルフコース、ゴルフコース沿いのヴィラ、ショッピングモール、熱帯雨林をテーマにしたホテル、サービスアパート、高級コンドミニアムなどを建設する。第1期の開発費は4,000万リンギで、2023年8月の完工を目指す。

 鍬入れ式に参加した、ケダ州のムハンマド・サヌシ首相は、「ザ・ランカスカ」は、小売店やショッピングセンター、病院、住宅、レクリエーション施設、高等教育機関などを建設する総合プロジェクトであり、完成時にはランカウイ島を象徴する、ユニークな魅力を持つ施設となると述べた。
WBGのムハンマド・イクマル創設者兼グループ執行会長は、「ランカウイ島を世界水準の観光地とするために、有益なインフラや施設を提供する」というコンセプトに基づき開発すると述べた。
マレーシア投資開発庁(MIDA)のアルハム・アブドル・ラーマン最高責任者は、第1期により高級志向の観光客を誘致できるとし、「ザ・ランカスカ」は「国家観光政策2020ー2030」に沿い、観光産業の競争力を高めるだけでなく、地域社会の社会経済的発展にも寄与するもので、MIDAは今後もWBGを支援していくと述べた。
(エッジ、10月25日)