JACTIM、マレーシア投資促進ウェビナーを開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)は、17日10時(日本時間11時)より、日本からマレーシアへの投資に関する補助金やサポートを紹介する「JACTIM-MIDAウエビナー」を開催する。

ウェビナーは、マレーシア投資開発庁(MIDA)との共催で、在マレーシア日本国大使館認証の「マレーシア東方政策40周年記念事業」の一環として実施される。

当日はMIDAに加え、マレーシア政府人的資源省や同内務省入国管理局も参加する予定で、日系企業からの問い合わせに応じる。参加制限はなく、JACTIM会員企業以外の参加も可能で、料金は無料。使用言語は英語となっている。

参加申し込みや詳細は、https://jcci.com.my/jactim-mida-webinar-17-oct-2022/から。

ペトロナスのパイプラインでガス漏れ、日本などへの供給に影響

【シンガポール】国営石油会社ペトロナスは、サバ/サラワク・ガスパイプラインで9月下旬、ガス漏れが起こったことから、輸出拠点となっているLNG(液化天然ガス)プラント向けの天然ガス供給でフォースマジュール(不可抗力条項)を宣言した。

一般に、火事、自然災害など予測不能な出来事のため契約上の義務が果たせない場合、企業は不可抗力を宣言する。今回の場合、ペトロナスは同条項を根拠に、海外の顧客への供給をキャンセルできる可能性がある。

ブルームバーグによると、ペトロナスは長期契約に基づき電力会社など日本の需要家向けに供給しているLNGについて、年末にかけて出荷の削減を要請しているという。

LNGのアジア向け出荷が削減されると、需要家は代替供給先を確保する必要があり、アジアのスポット市場でLNG価格が上昇する可能性がある。

LNGをめぐってはロシア・ウクライナ戦争の勃発以来、アジアと欧州の間で争奪戦が激化している。
(ブルームバーグ、10月6日、エッジ、10月5日)

マレーシア、CPTPPを批准

【クアラルンプール】 マレーシアは5日、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)を批准した。

通産省(MITI)の発表によると、マレーシアは9月30日に寄託国であるニュージーランドに批准書を提出。発効は60日後となる。費用便益分析(CBA)では、CPTPPへの加盟により2030年の貿易総額は6,559億ドル、輸出額は3,547億ドル、貿易収支は国内総生産(GDP)の8.5%に達すると予想されている。

MITIは、2033年1月までに全CPTPP加盟国への輸出免税が適用されるとし、加盟国の政府調達市場への参入が促進され、会計士、建築家、エンジニア、医師、看護師などの専門職の移動性も改善されるとした。

CPTPPは、加盟国に優遇措置を与える貿易協定であり、電子商取引、国有企業(SOE)、知的財産権(IP)や貿易の技術的障害に関する協定など、物品及びサービスの貿易および投資を含む貿易の全域を対象としている。11カ国が署名しており、批准済なのは、▽マレーシア▽オーストラリア▽カナダ▽日本▽メキシコ▽ニュージーランド▽シンガポール▽ベトナム▽ペルーーーの9カ国。署名国で批准していないのは、ブルネイとチリの2カ国。英国や中国、台湾も加盟を申請している。
(ザ・スター、10月6日、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、エッジ、10月5日)

ファンリードとサンウェイ大学、マングローブ保全で連携強化

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ファンリード(本社・東京都豊島区)は5日、サンウェイ大学の人間機械コラボレーション研究センター(HUMAC)との間で、マレーシアのマングローブ保全を目的とした実証実験のプロジェクトを契機に、情報通信技術(ICT)分野における幅広い連携を目指した研究協力に関する覚書(MOU)を締結し、8月に発効されたと発表した。

ファンリードとサンウェイ大学HUMACは、アジア・太平洋電気通信共同体(APT)の加盟国研究機関と日本企業で推進される「国際共同研究プログラム2021」に採択された「ドローンによる高分解能画像を用いたサラワク州のマングローブ分布・生育マップ作成技術の実証実験」に共同で取り組んでおり、マレーシアにおける環境課題への貢献を目指している。今後、ICT分野におけるより幅広い連携を図っていくにあたり、MOUを締結することとなった。今回のMOUは、ファンリードとしては大学との初めての締結であり、サンウェイ大学HUMACとしては日本の民間企業との初めての締結となった。

MOU締結期間は2022年5月から2年間。ICT分野における学術および文化交流の推進や共同・協力研究プロジェクトや公募案件対応を通じた産学連携の推進で協力する。

新型コロナの感染者数は1722人、病床使用率は74.3%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、5日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,722人となり、累計感染者数は484万8,314人となった。
新たに1,639人が回復し、累計治癒者は478万8,889人。死者数は2人で、累計は3万6,387人となった。アクティブ感染者は、前日から81人増の2万3,038人。うち95.5%が自宅、4.2%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は74.3%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万1,075人となり、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,623万9,413人で、接種率は49.7%、2回目が50万7,637人となり、1.6%だった。
新たに発生したクラスターはゼロ。感染者が出続けているアクティブなクラスター数は13件に減少した。

コーヒービーン&ティーリーフ、年内に140店舗達成へ

【ジョージタウン】 コーヒーチェーン「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」は、マレーシア国内で127店舗展開しているが、年内に140店舗達成を目指す計画だ。

マレーシア開業25周年記念式典において、マーケティング・イノベーション責任者のフィオナ・ロドリゲス氏は、近くペナン州バトゥカワンに新店舗をオープンすると記者に対して発表。今後2カ月間にペナン州で2店舗し、来年は全国で40店舗をオープンし、そのうち15店舗をドライブスルー併設店とすると述べた。

「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」では、開業25周年を記念してキャンペーンを実施する。25リンギ以上の購入でスタンプを獲得し、スタンプを10個集めると、抽選でペナン、クアラルンプール、ジョホールでの3泊4日のホテル宿泊券などの賞品が当たるという

「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」は1963年に米ロサンゼルスで設立。2019年にフィリピンのファストフード最大手ジョリビー・フーズに買収された。全世界で約1,100店舗を展開している。
(ザ・スター電子版、10月4日)

総選挙日程を与党UMNOトップが決定か、近く議会解散の公算

【クアラルンプール】 与党連合第1党・統一マレー国民組織(UMNO)のトップは、次期総選挙日程についてすでに合意している模様だ。 「フリー・マレーシア・トゥデー」が複数のUMNO情報筋の話として報じた。来週にも議会解散が宣言されるとの見方も出ている。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相(総裁補)やアハマド・ザヒド総裁を含むUMNO党5役は9月30日に会議を行い、年内の解散・総選挙の方針で合意したと発表したが、詳細な日程については明らかにしていない。
UMNO下部組織の幹部3人は取材に対し、選挙日程はすでに党5役の間で決まっているがアブドラ国王への報告が済んでいないために明かされなかったと述べた。サバ州支部幹部は、「明らかにされていないものの日程が決定したことで党内の意気が上がっている」と述べた。

パハン州青年部幹部は「党幹部たちがすでに日程を決めており、それは近い将来だと信じている」とした上で、モンスーンによる洪水が多発する年末を避けるため来週にも下院議会が解散され、11月中旬、遅くとも下旬までに総選挙が行われるとの見方を示した。

イスマイル首相は党5役会議後に選挙日程を巡る憶測が飛び交った際、「解散時期の決定は首相の専権事項」と宣言し、ザヒド総裁もそれを認める発言を行った。これについてUMNO内でのイスマイル首相の続投論が固まったことの反映との見方もされており、政治アナリストらは「他の与党連合構成党に配慮することなく早期解散に踏み切る可能性が高まった」と分析している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月5日)

パナソニック、欧州向けエコ暖房機のマレーシア生産を拡大へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニック株式会社 空質空調社(本社・東京都港区)は3日、欧州向けヒートポンプ式温水給湯暖房機(A2W)の事業拡大に向け、マレーシア工場の生産能力を拡大すると発表した。パナソニックはセランゴール州シャアラムに工場を持つ。

A2Wは、大気中の熱を集めて温水をつくり出し、住宅に循環させることで暖房するシステムで、化石燃料を用いた暖房機器に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を抑えることができ、環境負荷が少ないため欧州での需要が伸びている。2023年5月に新製品3機種を発売し、2025年度のラインアップの2倍以上拡充を目指す。マレーシア工場に加え、チェコ工場でも生産能力を増強する。さらにR&Dセンター新設による技術開発力向上、クラウドを活用したメンテナンスソリューション事業の拡大などマーケティング強化に向けて、2025年度までに約500億円を投資する計画だ。

初代A2W「アクエリア」の欧州発売は2008年。寒冷地でも暖房機能が低下せず、温暖な地域では冷房として使用できるのが特長で、クラウドにより遠隔監視するサービスも提供している。

パナソニックは今後も、これまで培ってきた技術力、モノづくり力、くらしのノウハウを生かして、快適で、地球環境に配慮した空間創出に取り組んでいく方針だ。

日揮とJX石油開発、ペトロナスと共にCSS共同スタディ実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日揮ホールディングス(本社・神奈川県横浜市)とJX石油開発(本社・神奈川県横浜市)は4日、マレーシアの国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)と共同で、同国における二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)に係る共同スタディに向けて覚書を締結したと発表した。

日揮とJX石油開発がそれぞれ発表した声明によると、共同スタディは、マレーシア国内の各産業施設から排出されるCO2に加えて、日本をはじめとするマレーシア国外からのCO2の分離・回収、輸送、圧入・貯留から成る具体的なCCSサプライチェーン構築を検討するもの。マレーシアにおけるCCSハブおよびクラスターの形成を目指し、将来的な事業化を見据え、日揮グループおよびJX石油開発が有する知見・技術を活用し、2022年10月から2024年4月にかけてスタディを行う。

日揮グループは、エネルギーや環境をテーマに、調査、分析・評価、シミュレーション、リスク評価などさまざまな手法を組み合わせた技術コンサルティングを行っており、幅広いソリューションの提供を通じて、脱炭素社会の実現や資源循環の促進に貢献していく方針だ。

またJX石油開発のENEOSホールディングスは、2040年長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして、低炭素・循環型社会への貢献を掲げており、2022年5月に公表したカーボンニュートラル計画達成に向けた取り組みの一環として、今後もCCSなどの事業を推進していくとした。

新型コロナの感染者数は1483人、4日連続で1千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、4日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,483人となり、累計感染者数は484万6,592人となった。
新たに1,852人が回復し、累計治癒者は478万7,250人。死者数は2日連続の5人で、累計は3万6,385人となった。アクティブ感染者は、前日から374人減の2万2,957人。うち95.6%が自宅、4.2%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.6%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万812人となり、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,623万8,846人で、接種率は49.7%、2回目が50万6,951人となり、1.6%だった。
新たに発生したクラスターはゼロ。感染者が出続けているアクティブなクラスター数は14件で、前日と変わらなかった。