駐在員が住みやすい都市、KLが1位に=米プレプリー

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 学習プラットフォームである米プレプリーが発表した駐在員にとって住みやすく働きやすい都市に関するランキングで、クアラルンプール (KL)は60都市中トップとなった。

生活費、月給、税、家賃、インターネットの速度など11項目を10点満点で評価しランク付けした。KLのスコアは、スコアは6.62だった。1カ月の平均生活費は903ポンド(4,753リンギ)で、1ベッドルームの平均家賃が363ポンド(1,910リンギ)と安く、KLにはペトロナス・ツイン・タワーやテーマパークなど様々なアクティビティが楽しめる上、ワーキングスペースの価格も月平均76ポンド(400リンギ)であることが評価された。その一方で、KLのインターネットの速度は11メガビット/秒(Mbps)だとして、低い評価を得た。

ランキングの2位はグルジアのトビリシ、3位はポルトガルのリスボン、4位はドバイのアラブ首長国連邦、5位はタイのバンコクだった。
東南アジアでは、13位にベトナムのホーチミン、21位にインドネシアのジャカルタがランク付けされ、トップ30入りした。

 

東京ゲームショウ、ゲーム10社が1億2467万リンギを成約

【クアラルンプール】 マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)は、9月15ー18日に開催された「東京ゲームショウ(TGS)2022」に出展したマレーシアのゲーム関連企業が1億2,467万リンギの成約額を達成したと発表した。

TGSは新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の影響を受け、2020ー2021年は2年連続オンライン開催。今回3年ぶりの幕張メッセでの開催となった。日本、海外から600社以上が出展し、来場者は13万8,000人だった。マレーシアからはゲーム、コンテンツ企業10社がMATRADEの支援を受け出展。新技術、2D/3D、CGアニメ、知的財産などの分野での展示や商談、ネットワーキング・セッションなどへの参加を行った。

日本は、中国、米国に次いで世界第3位のゲーム市場であり、市場規模は221億米ドル(1,027億リンギ)。

マレーシアの2020年のコンテンツ、メディア製品の輸出総額は66億5,000万リンギで、情報通信技術(ICT)輸出総額の2.1%。ICTは国内総生産(GDP)の22.6%を占めている。
(ザ・サン、10月4日)

「マレーシア経済は危機的ではない」中銀総裁が強調

【クアラルンプール】 中央銀行バンク・ネガラ(BNM)のノル・シャムシア総裁は、マレーシア経済について危機的状況にはないと強調。経済回復は順調に進んでおり、成長の勢いを示していると述べる一方、今後の見通しは不確実であり予想不可能だと警鐘を鳴らした。

3日に開催されたフォーラムで行った講演の中でノル・シャムシア総裁は、国境再開が観光関連部門の回復をもたらしており、投資活動と先行き見通しも複数年にわたるプロジェクトの実現によって引き続き支えられていると強調。輸出も2021年初めから2桁の成長を記録しており、これらのポジティブ要素は2023年の経済成長を下支えするだろうと述べた。

ノル・シャムシア総裁はその他のポジティブ要素について▽製造業とサービス業の賃金が今年それぞれ5%、7%上昇していること▽失業率が4%未満であること▽インフレが平均3.1%で安定しており、第3四半期でピークを迎えると予想されることーーの3点を挙げた

一方、先行きについては、困難かつ不確実で予測不可能なものになるとした上で、今後1ー2年はマレーシアが大胆な改革に踏み出すための重要な時期となると指摘。「国として今、経済の基礎、回復力、柔軟性の強化に注力しなければならない」、「域内近隣諸国は積極的に改革を進めている。今行動しなければ取り残される危険がある」と改革を進める必要性を強調した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、10月4日、エッジ、ベルナマ通信、10月3日)

クウェート航空、7年ぶりにクアラルンプール線を再開

【セパン】 クウェート航空が、7年ぶりにクアラルンプール (KL)路線を再開。3日午前11時40分に「KU409」便(ボーイング「777ー300ER」機、乗客約300人)が、クアラルンプール新国際空港(KLIA)に着陸した。

クウェート航空のマレーシア総代理店であるATSグローバル・トラベル・アンド・チャーター社のA.アジス・アハマド会長は、当面は週2回運行し、11月から週3回に増便するとし、今後さらに増便する可能性があると言明。クウェート国際空港は国際的なハブであるとして、クウェート経由でロンドンやミュンヘンなど世界各地に移動することができると述べた。また、サラワク州政府と協力し、クチン国際空港をイスラム教徒の小巡礼(ウムラ)のハブとする計画もあるとし、将来的にはクウェート航空もクチン国際空港から運航する予定だとした。

クウェート航空は乗客減少により2015年にKL線への運航を停止。2018年に再開を計画していたが、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大に伴い再開を延期していた。東南アジアではKLIA以外にタイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタに乗り入れている。
(ザ・スター、10月4日、ベルナマ通信、ザ・スター電子版、10月3日)

新型コロナの感染者数は1244人、3日連続で1千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、3日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,244人となり、累計感染者数は484万5,109人となった。
新たに2,005人が回復し、累計治癒者は478万5,398人。死者数は5人で、累計は3万6,380人となった。アクティブ感染者は、前日から766人減の2万3,331人。うち95.7%が自宅、4.1%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.1%に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万584人となり、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,623万8,342人で、接種率は49.7%、2回目が50万6,335人となり、1.6%だった。
新たに発生したクラスターは1件で、ペラ州の職場で発生し、11人の感染を確認した。これにより、感染者が出続けているアクティブなクラスター数は14件に増えた。

公共交通機関の乗客数、8月は過去最高の2167万人

【クアラルンプール】 公共輸送機関を管轄する国営企業プラサラナ・マレーシアは、2022年8月の乗客数が2,167万739人となり、8月単月で過去最高となったと明らかにした。

首都圏クランバレー内の乗客数は2,054万人となり、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大以来初めて2,000万人を超えた。

最も利用者が多かったのは、軽便鉄道(LRT)クラナ・ジャヤ線で、乗客数は549万1,587人となった。ラピッドKL(バス)が463万2,950人、首都圏大量高速輸送(MRT)カジャン線が451万3,422人、LRTアンパン線が429万3,066人、KLモノレールが102万7,788人だった。

首都圏以外の乗客数は、ラピッド・ペナン(バス)が105万4,655人、ラピッド・クアンタン(バス)が7万8,115人となり、全国的に2022年1月以降乗客数が増加していることがわかった

運行回数はラピッドKLが約1億2500万回、ラピッド・ペナンが720万回、ラピッド・クアンタンが53万回だった。
(マレーシアン・リザーブ、9月30日、プラサラナ発表資料)

ペトロナス、個人情報をだまし取る悪質な偽サイトに注意喚起

【クアラルンプール】 国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)は、同社商品を販売すると称する悪質な偽サイトにアクセスしないよう、注意を呼びかけている。

ペトロナスによると、「オールインクルーシブ・カー・サービス・パッケージ」などのお得情報を掲載しているように見せかけた偽サイト(pt-gift.store、petronas-gift.store、myworkshop.store)が存在する。そういったサイトではアンドロイド向けアプリのインストールを促しているが、そのアプリをインストールし、購入代金を支払ってしまうと、パスワードやクレジットカード情報、ワンタイムパスワード(OTP)用のSMS情報が盗まれ、銀行口座やクレジットカードが不正利用されてしまうという。

ペトロナスは、これらのサイトは詐欺であり、ペトロナスやグループ会社は一切関知していないため、アクセスしないよう呼びかけるとともに、当局とともに対応を検討中であるとした。
(エッジ、9月30日)

築28年のシャアラムスタジアム、複合スポーツ施設として新設へ

【クアラルンプール】 老朽化が進み、浸水などが起きていたセランゴール州シャアラムの「シャアラム・スタジアム」は「マラワティ屋内競技場」とともに取り壊され、複合施設「セランゴール・スポーツ・コンプレックス(KSS)」として約200エーカーの敷地に新設されることが決まった。

セランゴール州政府企業であるメンテリ・ベサル・セランゴール(MBIセランゴール)は、不動産開発のマレーシアン・リソーシーズ・コーポレーション(MRCB)との間で開発に向けて趣意書を締結した。KSSは3.5万ー4.5万人の収容が可能。サッカーの国際大会に不可欠なFIFA基準を満たし、固定式の天窓や取り外し可能なピッチ、大規模駐車場などを備える。浸水対策として、スタジアムに隣接する道路の高さに合わせてスタジアムを高架化する。また、歩道や緑地、駅への屋根付き通路、小売スペース、その他のスポーツ施設、多目的施設など、付属設備・施設の設置も検討する。4年後の完工を予定している。

MRCBグループのイムラン・サリム社長は、KSSは多目的スタジアムとして年間200件のイベントを開催できるようになるが、まずはサッカー・スタジアムとして採算が取れるようにする必要があると言明。コストを適切に評価するには時間がかかるため、全過程に3ー4年かかる可能性があるが、持続可能な商業化を目指すと述べた。

築28年のシャアラム・スタジアムの維持費は年間約500万ー600万リンギと高額なため、採算が取れていない。2020年には屋根の破片がピッチに落下したことで閉鎖し、同スタジアムを本拠地とするサッカーチームのセランゴールFCがMBPJスタジアムで試合をすることを余儀なくされた他、 2015年と昨年末には、集中豪雨によりピッチが浸水していた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月1日)

米連邦航空局による安全評価、カテゴリー1に格上げ

【クアラルンプール 】 米連邦航空局(FAA)は1日、航空安全評価(IASA)を発表。マレーシアの航空安全レベルを「カテゴリー2」から「カテゴリー1」に格上げした。

FAAは2019年11月、国際民間航空機関 (ICAO) が定める安全基準に達していないとして、マレーシアを「カテゴリー2」に引き下げた。そのため、マレーシアの航空会社による路線の新規路線開設や増便、米国の航空会社との共同運航(コードシェア)が認められていなかった。

ウィー・カション運輸相は、今回の「カテゴリー1」への格上げを嬉しく思うと表明。2019年のIASAでは58項目について基準に達していなかったが、マレーシア民間航空局(CAAM)などの努力が報われた結果「カテゴリー1」に復帰することができたとした。

また格安航空会社のエアアジア・アビエーション・グループのボー・リンガム最高経営責任者(CEO)は、安全評価が引き上げられたことで、米国や日本、韓国を含む中長距離路線への運行計画により多くの機会が開かれるとして、期待を示した。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月2日、フリー・マレーシア・トゥデー、10月1日)

新型コロナの感染者数は1360人、病床使用率は69.7%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、2日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,360人となり、累計感染者数は484万3,865人となった。
新たに2,271人が回復し、累計治癒者は478万3,393人。死者数は1人で、累計は3万6,375人となった。アクティブ感染者は、前日から912人減の2万4,097人。うち95.8%が自宅、4.1%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.7%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万377人となり、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,623万7,861人で、接種率は49.7%、2回目が50万5,910人となり、1.5%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、感染者が出続けているアクティブなクラスター数は13件となった。