【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 JFEエンジニアリング(本社・東京都千代田区)は10月28日、マレーシア現地法人であるJFEエンジニアリングマレーシア(JFEEM)が、東洋インキSCホールディングス(本社・東京都中央区)のグループ会社であるトーヨーケム・スペシャリティ・ケミカル社より、ヌグリ・スンビラン州で実施するラミネート接着剤製造プラント増強工事の設計・調達・建設(EPC)を受注したと発表した。
同プラントはセレンバンにあり、レトルト食品や医療用途のパッケージ材等、生活に密着した分野に使用される高機能かつ環境対応型の接着剤を製造している。同増強工事により生産能力を2倍に拡大し、2023年9月の運用開始を予定している。
JFEEMは、1990年代から石油・化学・ガス・廃棄物処理・水処理をはじめとする各種プラントや工場建屋の建設実績を有し、各分野の顧客ニーズに応じて、計画からEPCまでワンストップで提供できる体制を構築している。また、JFEグループのこれまでのマレーシアを含む東南アジア各地での化学プラント分野の設計技術力、プロジェクト遂行能力等が総合的に評価され、本工事の受注に至った。
JFEは、マレーシアには、安定したインフラ環境があることから、今後も日本を含む外国企業による製造拠点の展開・増強が見込まれると説明。同社およびJFEEMは、そのようなニーズに対応するとともに、SDGsの実現に向けた取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針だ。