プロドゥア、1ー10月の販売台数が20万台を突破

【ラワン=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は10日、今年1ー10月の販売台数が22万2,203台となり、20万台を突破したと発表した。

昨年は新型コロナウイルス「Covid-19」を封じ込めるためにロックダウンが行われたことで6−8月の販売台数が落ち込んだことで、前年同期比では前年比51.2%の大幅増加となった。

10月単月の販売台数は2万5,849台となり、前年同月比で5%増加した。最も売れたのはAセグメント・セダン「ベザ」で、6,768台。それにBセグメント「マイヴィ」(販売台数6,130台)、Aセグメント「アジア」(同4,989台)が続いた。同月の生産台数は2万2,974台で、年初10カ月では22万9,811台となった。

ザイナル・アビディン社長兼最高経営責任者(CEO)は、年末まで好調の勢いが続くと予想。今年の販売目標である24万7,800台を達成するために、生産と販売に力を入れると述べた。また国内の部品調達率が95%であることにも触れ、好調な生産および販売実績は、国内の自動車産業のエコシステムにプラス影響を与えている上、為替市場の変動による同社への影響を軽減できていると言明。今後も国内のサプライチェーンをさらに改善する方針だとした。

第3四半期のGDP成長率、プラス14.2%に加速

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は11日、2022年第3四半期(7ー9月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比プラス14.2%だったと発表した。労働市場の改善、政策支援、堅調な輸出により前期の8.9%を上回り、4四半期連続でプラス成長となり、2021年第2四半期年ぶりの2桁成長となった。

全てのセクターで成長率は前期を上回った。サービス業は観光業や娯楽業の回復を受けて、プラス12.0%から16.7%に加速。製造は堅調な電気・電子(E&E)部門に支えられて、前期(プラス9.2%)を上回り、13.2%となった。商業・複合開発などの実施により、建設業はプラス2.4%から15.3%に大幅に成長。鉱業も石油・ガスの増産に伴い、マイナス0.5%からプラス9.2%に回復した。人手不足問題を抱える農業も生産量と収穫量が回復したことで、マイナス2.4%からプラス1.2%に転換した。

国内需要はプラス13.0%から13.1%にやや加速。民間消費は15.1%は、前期(プラス18.3%)を下回ったものの、民間投資は13.2%となり、前期(プラス6.3%)を上回った。一方で、公共支出は前期のプラス2.6%から4.5%に加速。プラス3.2%だった公共投資は13.1%に上昇した。モノとサービスの輸出はプラス23.9%(前期10.4%)、輸入も24.4%(同14.0%)となり、それぞれ前期を上回った。

ノル・シャムシア総裁は、今後は世界経済の回復が予想を下回る可能性があることや、地政学的リスクの上昇、金融市場におけるリスク回避、サプライチェーンの再混乱などの影響を受ける可能性があるが、第4四半期も経済成長を維持できると予想。経済成長は、堅調な内需、大規模なインフラ事業、労働市場および観光産業の回復に支えられ、通年の成長率は従来予想の7%を上回るとの見通しを示した。

ライフスタイルのアマテラス、ルーフトップバーを12日オープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アマテラス (本社・東京都港区) は11日、クアラルンプールを一望できる地上200メートルの屋上に、670平米のルーフトップバー 「アマテラス・スカイラウンジ」 を12日にオープンすると発表した。

セランゴール州ペタリンジャヤ(PJ)のシェラトンホテルに隣接する「ピナクルPJ」の屋上に位置し、カウンターや通常席、VIP用シートや個室も備える。営業時間は火曜を除き、カクテルや食事を楽しめるラウンジタイムが午後5時ー午後10時、DJプレイが行われるナイトタイムが午後10時ー午前1時。

同社は5年前に設立し、これまでライフスタイルウェア事業を展開してきたが、食・音楽・エンターテイメントを通しアマテラスでしか体験できない場所の構築を目指し、和洋折衷のフュージョンをコンセプトとしたスカイラウンジを開発した。店内のインテリア、料理、香り、全ての空間において日本の和、おもてなしの心が表現されている。

ジェトロKL、日系DXスタートアップ5社を新たに支援

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、日系スタートアップのマレーシア展開支援プログラムで新たに日本企業5社を採択し、支援を開始すると発表した。

マレーシアで注目を集める「SaaS」「フィンテック」「エドテック」に関する革新技術を有する日本の有望企業5社が採択された。採択されたのは▽AI inside▽BoostDraft ▽クレジットエンジン▽レブコム▽80&Company――の5社。11月14日―16日の日程で、採択企業によるマレーシア訪問ミッションを実実施、現地企業とのネットワーキングセッション、ピッチイベントを開催する。

サンウェイiLABSと提携して実施するもので、今回で4回目。今回はリアルとオンラインを併せたハイブリッド形式で実施し、対面式メンタリングや現地のエコシステムの視察、ビジネスパートナー候補との面談などを実施。よりリアルなネットワークの構築や海外投資家・ビジネスパートナーとのマッチングへ繋げ、マレーシア更には東南アジアでのビジネス実現を目指す。

同プログラムはオープンイノベーション推進に向けて、日本企業と海外企業のデジタル技術(DX)等を活用した連携・協業を支援するもので、2019年に開始しこれまで15社を支援、うち5社で成果を出した。

新型コロナの感染者数は3436人、3日連続で3千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、10日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は3,436人となり、累計感染者数は494万456人となった。
新たに4,292人が回復し、累計治癒者は486万9,969人。死者数は8人で、累計は3万6,522人となった。アクティブ感染者は、前日から864人減の3万3,965人。うち94.5%が自宅、5.2%が医療機関、0.3%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は75.2%、ICU病床の使用率は65.3%、人工呼吸器の使用率は37.8%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,752万1,594人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,625万5,991人で、接種率は49.8%、2回目が53万9,223人となり、1.7%だった。