ファストフードの米タコベル、来年22店舗を新規出店

【ジョージタウン】 メキシコ風ファストフード・チェーン米「タコベル」は、年内に5店舗を開設し、年末までに国内店舗数を20店舗とし、来年はさらに22店舗を新規出店する目標だ。

タコベル・マレーシア・シンガポールの運営責任者兼最高経営責任者(CEO)のハリス・べー氏は、10月29日にオープンした、ペナン州のタコベル・シティ・ジャンクション店が国内15店舗目で、北部地域では初の店舗であるとし、来年にはドライブスルー併設店3店舗の開設を検討するなど、積極的な拡大戦略を考えていると述べた。

マーケティング・コミュニケーション責任者のギタ・スリラム氏は、外国料理にもかかわらず、タコス、ケサディーヤ、ブリトーなどのメキシコ風の料理がマレーシアで受け入れているとし、他のファストフード店と比較して手頃な価格で優れたサービスを提供できるのがタコベルの強みだとコメント。マレーシア展開を嬉しく思うとし、さらなる拡大を目指すと述べた。

マレーシア1号展は2021年4月にサイバージャヤでオープン。首都圏のショッピングモールを中心に展開してきたが、今年6月に首都圏外初となる店舗をネグリ・センビラン州ニライに開設していた。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、10月30日)

オミクロン株の派生型「XBB」、4人の感染を確認=保健省

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は10月31日、「XBB」(グリフォン)と呼ばれる新型コロナウイルス「Covid-19」のオミクロン株の派生型が、マレーシアで初めて確認されたと発表した。

27日時点で、25ー41歳のセランゴール州とネグリ・センビラン州に住むマレーシア人4人(男性3人、女性1人)の感染を確認。そのうち1人は、新型コロナの再感染者で、全員渡航歴がなく、「XBB」感染者と接触した形跡もない。4人共にカテゴリー2(軽度の症状)で、隔離療養をしている。濃厚接触者への感染は確認されていない。

カイリー大臣は、10月16ー22日の新規感染者数は前の週に比べて16.5%増加したとし、小さな感染の波が発生していると言明。「XBB」が新規感染者増加の背景にあると説明した。第15回総選挙(GE15)を前に、様々なイベントや集会が行われるとして、国民に警戒するよう注意を喚起。マスクの着用は任意ではあるものの、着用することを「強く推奨する」と述べた。
(ザ・サン、ザ・スター、11月1日、マレー・メイル、10月31日)

スギ薬局の期間限定ストア、伊勢丹KLCC店にオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ヘルスケアのアルプロ・ファーマシーは10月28日、伊勢丹KLCC店で、スギ薬局の期間限定ポップアップストア「スギ・スギ・パワード・バイ伊勢丹」をオープンした。

30以上の日本ブランドの、スキンヘア、ヘアケア、ヘルシー食品、キッチン家電、コスメ、ベビー用品、雑貨、パーソナルケア商品を取り扱う。KLCC店での営業は11月9日まで。

アルプロは、伊勢丹のロット10店(11月15日ー28日)、ガーデンズ・モール店(12月9日ー2023年3月31日)でも期間限定ポップストアを順次オープンし、自社ECサイト上でもスギ薬局商品を販売する。

ポップストアのオープンを記念し、12月31日までに100リンギ以上購入で伊勢丹の商品券や日本への往復航空券など、最大8,000リンギ相当の賞品が抽選で当たるキャンペーンを実施する。

スギ薬局を運営するスギホールディングス(本社・愛知県大府市)は7月、アルプロとの提携を発表。アルプロがマレーシアでのスギ薬局商品の独占販売権を取得している。

加賀電子がペナンで新工場を建設、本格稼働を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 加賀電子(本社・東京都千代田区)は10月31日、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域における電子機器受託製造サービス(EMS)事業の生産能力増強のため、ペナン州ペライに新工場を建設し、10月より本格稼働を開始したと発表した。

新工場の延べ床面積は1万1,150平方メートル。投資額は5年間でおよそ10億円で、土地と建物はレンタルとなる。各種電源製品および衛生機器、産業機器、民生機器向け基板実装を生産する。従業員数は900人。

同社は、成長ドライバーの中核にEMS事業を位置付け、国内外で生産拠点の拡充を進め、現在は日本を含め10カ国の21カ所に生産工場を構える。2000年には、ペナン州で現地法人「加賀コンポーネンツ(マレーシア)」を設立し、電源製品や衛生機器、電動工具、民生機器向け電装基板の生産を行ってきた。新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大に伴い、問題となっていた半導体不足や国際物流網の混乱は解消に向かい、顧客からの需要や引き合いは急回復していることから、これを契機に、老朽化した工場建屋・設備を一新、生産品質・生産効率の一層の向上を図り、旺盛な需要に対応出来る体制を整えることとした。新工場は現工場と同じ工業団地内にあり、直線距離で約3.5キロメートルで、移転費用を抑えられるほか人材流出も抑制できるなど、コスト面、人材面において最適な立地にある。

加賀電子は、今回の生産能力増強は、既存顧客からの受注増に加え、ASEAN地域での分散生産のニーズや現地ローカル企業からの新規案件の受注も視野に、操業開始後5年内に売上高100億円を目指していく方針だ。

新型コロナの感染者数は2913人、4日ぶりに3千人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、1日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は2,913人となり、累計感染者数は490万2,964人となった。
新たに2,833人が回復し、累計治癒者は483万5,053人。死者数は9人で、累計は3万6,475人となった。アクティブ感染者は、前日から71人増の3万1,436人。うち95.3%が自宅、4.5%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は76.2%、ICU病床の使用率は62.9%、人工呼吸器の使用率は34.2%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万8,966人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,625万1,130人で、接種率は49.8%、2回目が52万594人となり、1.6%だった。

ドンキホーテ3号店、11月1日にサンウェイピラミッドで開業

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)10月28日、現地法人パン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)が、11月1日にマレーシア3号店となる「JONETZ by DON DON DONKIサンウェイピラミッド」オープンすると発表した。

今回オープンする3号店に、ドンキ寿司店「鮮選寿司」とコメ専門店「冨田精米」併設する。2021年に香港でオープンした「鮮選寿司」高い支持集め、現在香港で4店舗、タイで1店舗展開。精米したて新鮮な日本米「こしひかり」に、オリジナルブレンド赤酢合わせたすし飯と、世界中から仕入れた鮮度高いネタ組み合わせる。冨田精米で、店内で精米した「あきたこまち」や「えぬき」取りそろえ、新潟県産「こしひかり」使ったおにぎりも販売する。

入口に「和牛串ステーション」設け、マレーシアで人気和牛串販売する。ハラル(イスラム戒律に則った)認証受けたA5和牛使用した和牛串手軽に高級和牛が食べられると好評受けているヒットメニューだという。デザートや冷凍食品も豊富に取りそろえ、利便性高い店舗目指す。営業時間午前10時から深夜12時。

バティックエア、KLー成田線を12月15日に就航

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)12月15日よりクアラルンプール新国際空港(KLIA)ー成田線就航すると発表した。

同社今後、札幌や大阪などへ乗り入れも計画している。

ムシャフィズ・ムスタファ・バクリ最高経営責任者(CEO)人気ある北アジア市場に事業拡大進めていると説明。成田線開始することで、KLIAトランジットハブとして強化できるとし、日本、豪州、南アジア、東南アジア諸国連合(ASEAN)間でシームレスな接続提供するとした。

KLIAー成田線1日1往復運航となる。運航スケジュール、「OD680」便がKLIA午後0時30分に出発し、成田に午後8時50分に着く。「OD681」便午後10時に成田出発して、翌日午前4時30分にKLIAに到着する。機材ボーイング「737-8」型機予定しており、ビジネスが12席、エコノミーが150席となる。
就航記念してエコノミー席チケット1,599リンギ、ビジネス4,959リンギで販売している。

西村経産相、マレーシアに液化天然ガスの安定供給を要請

【クアラルンプール】 西村康稔経済産業相10月28日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)ムハンマド・タウフィク社長兼最高経営責任者(CEO)と会談し、9月に発生したガス・パイプラインガス漏れによる液化天然ガス(LNG)ガス供給障害について、日本企業へ影響最小限にするよう要請した。


ペトロナス10月4日、サバ州およびサラワク州ガスパイプラインガス漏れにより、LNGプラント向け天然ガス供給で不可抗力条項(フォースマジュール)宣言していた。不可抗力条項、火事、自然災害など予測不能な出来事により供給義務逃れるも


西村経産相、ペトロナスから既に代替供給など、誠意ある対応してもらっているとし、日本企業へ影響最小限に抑えるため、引き続き最大限努力要請すると述べた。タウフィクCEO日本企業へ影響すること約束するとし、長期的なパートナーとして安全で信頼できるLNG供給に努めると述べた。


2020年日本LNG全輸入量うちマレーシア14.2%占め、豪州に次ぐ第2位。ただし、マレーシアLNG最大購入企業であるJERA今回トラブルによる燃料調達へ大きな影響ないとし、東京ガスも、LNG調達へ大きな影響予想していないとしている。また、ペトロナス先に、日本に今後数カ月で代替LNG提供できる可能性が高いと通知しており、ガス漏れ影響受けないガス田生産量増加により日本へ荷量維持目指す模様だ。

(ロイター、エッジ、マレーシアン・リザーブ、10月28日)

JFE、セレンバンのラミネート接着剤製造工場の増強工事を受注

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 JFEエンジニアリング(本社・東京都千代田区)は10月28日、マレーシア現地法人であるJFEエンジニアリングマレーシア(JFEEM)が、東洋インキSCホールディングス(本社・東京都中央区)のグループ会社であるトーヨーケム・スペシャリティ・ケミカル社より、ヌグリ・スンビラン州で実施するラミネート接着剤製造プラント増強工事の設計・調達・建設(EPC)を受注したと発表した。

同プラントはセレンバンにあり、レトルト食品や医療用途のパッケージ材等、生活に密着した分野に使用される高機能かつ環境対応型の接着剤を製造している。同増強工事により生産能力を2倍に拡大し、2023年9月の運用開始を予定している。
JFEEMは、1990年代から石油・化学・ガス・廃棄物処理・水処理をはじめとする各種プラントや工場建屋の建設実績を有し、各分野の顧客ニーズに応じて、計画からEPCまでワンストップで提供できる体制を構築している。また、JFEグループのこれまでのマレーシアを含む東南アジア各地での化学プラント分野の設計技術力、プロジェクト遂行能力等が総合的に評価され、本工事の受注に至った。

JFEは、マレーシアには、安定したインフラ環境があることから、今後も日本を含む外国企業による製造拠点の展開・増強が見込まれると説明。同社およびJFEEMは、そのようなニーズに対応するとともに、SDGsの実現に向けた取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針だ。

 

新型コロナの感染者数は3129人、3日連続で3千人上回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、10月30日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は3,129人となり、累計感染者数は490万51人となった。
新たに2,464人が回復し、累計治癒者は483万2,220人。死者数は2人で、累計は3万6,466人となった。アクティブ感染者は、前日から663人増の3万1,365人。うち95.2%が自宅、4.6%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は68.2%、ICU病床の使用率は64.0%、人工呼吸器の使用率は35.3%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,751万8,765人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,625万770人で、接種率は49.8%、2回目が51万9,839人となり、1.6%だった。