マレー半島東海岸を中心に大雨洪水、洪水被害が5州に拡大

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレー半島東海岸を中心に大雨が続いている影響で、洪水被害がパハン、トレンガヌ、ペラ、クランタン、ジョホールの5州に拡大している。

12日午前時点で、最も避難者数が多いのは、クランタン州となっており、避難所5カ所の避難者数は1,157人で、前日の657人から増加。パシル・マスで最も避難者数が多いという。また、トレンガヌ州の避難所11カ所の避難者数は593人から659人に増え、パハン州でも同じく11カ所の避難所が設営されており、避難者数は前日の561人から573人に増えた。なお、ペラ州とジョホール州では大きく避難者数は増加しておらず、ペラ州で34人、ジョホール州で27人が避難しているという。

マレーシア気象局は11日、12日にかけて深刻な雨量の降雨の恐れがあるとして警報を発表。排水灌漑局(DID)もジョホール、ネグリ・センビラン、セランゴール、マラッカ、パハン、ペラ6州に洪水警報を出したことから、今後も避難民が増加する可能性がある。

コカコーラとイオン、期間限定でペットボトル回収再生を実施

【クアラルンプール】 コカ・コーラマレーシアは、イオンマレーシアおよびプラスチック製品加工製造の日系ヒロユキ・インダストリーズと協力し、ジョホール州のイオンモール6店舗でペットボトルの回収リサイクル・キャンペーンを実施する。

コカ・コーラの掲げる目標「廃棄物のない世界」達成に向けた活動の一環。12月10日ー2023年2月26日の期間限定で、イオンモール6店舗でペットボトルを回収し、イオンポイントやコカ・コーラ商品と交換できるようにする。イオン会員は、ペットボトル1キロあたりイオンポイント300ポイント獲得できる。回収されたペットボトルは、ヒロユキ・インダストリーズに送られ、新しいペットボトルに再生される予定。ヒロユキ・インダストリーズによると、同社は東南アジア地域初となる、ボトルからボトルへの食品用プラスチック再生工場を有している。

対象6店舗は、▽バンダル・ダトオン店▽ブキ・インダー店▽ペルマス・ジャヤ店▽タマン・ユニバーシティ店▽イテブラウ・シティ店▽クライジャヤ店ーー。
(エッジ、12月9日)

アンワル内閣が副大臣27人を指名、正副でバランス重視

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相は9日、保留となっていた副大臣人事について合計27人を起用すると発表した。アンワル首相は12月2日に副首相を含む正大臣28人の指名を行っており、これでアンワル内閣の閣僚人事が完了したことになる。

副大臣は正大臣と異なる政党から選ばれており、バランスを重視した人事となっている。また先の5人の女性の正大臣任命に続いて、8人の副大臣が女性となっている。正副大臣は合計55人となり、ムヒディン ヤシン政権時の70人、イスマイル・サブリ・ヤアコブ政権時の71人からは大幅に減らされている。

財務相を兼務するアンワル首相を支える重要ポストである副財務相ポストには、国民戦線(BN)率いる統一マレー国民組織(UMNO)のアハマド・マスラン書記長と希望同盟(PH)の構成党、民主行動党(DAP)のスティーブン・シム全国党書記の2人が指名された。UMNOからは6人の正大臣、5人の副大臣が起用されており、DAP(正大臣4人、副大臣6人)を上回るポストを獲得することとなった。

このほか大物政治家からは元マラッカ州首相のアドリー・ザハリ氏(国民信任党=Amanah)が副国防相に、リム・チントン氏(DAP副書記長)が副通産相にそれぞれ指名された。

マレーシア味の素、セレンバンで新工場を正式開所

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア味の素は10日、ネグリ・センビラン州セレンバンにある「バンダル・エンステック・ハラル・ハブ」において、新工場を正式開所した。

開所式には、州首相や州政府高官、在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使、味の素本社の藤江太郎 取締役兼最高経営責任者(CEO)などが出席した。

マレーシア味の素は1961年にマレーシアに進出。1965年にクアラルンプール(KL)のジャラン・クチャイ・ラマに敷地面積25エーカーの工場を開所し、ハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得したうま味調味料の生産を開始した。新工場は、クチャイ・ラマ工場を移転新設したもので、敷地面積は46エーカー。最新の機材や技術が導入されたスマートファクトリーで、従業員の娯楽施設も併設されており、従業員が長期的に働きやすい環境を提供するものとなっている。また同社はKLのブキ・ジャリルのテクノロジーパーク・マレーシア(TPM)において、本社も設立したという。

マレーシア味の素のテオ・チャンリャン会長は、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行により厳しい環境であったが、新工場をオープンできたこと、創業60周年を迎えられたことも嬉しく思うとし、関係者および政府などに謝意を表明した。

新型コロナの感染者数は867人、7カ月ぶりに1千人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、11日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は867人となり、およそ7カ月ぶりに1千人を下回り、累計感染者数は501万634人となった。
新たに1,313人が回復し、累計治癒者は495万5,150人。死者数は10人で、累計は3万6,763人となった。アクティブ感染者は、前日から456人減の1万8,721人。うち93.0%が自宅、6.6%が医療機関、0.4%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は67.8%、ICU病床使用率は64.2%、人工呼吸器使用率は36.8%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,752万8,452人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,627万1,070人で、接種率は49.8%、2回目が60万6,288人となり、1.9%だった。