【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア味の素は10日、ネグリ・センビラン州セレンバンにある「バンダル・エンステック・ハラル・ハブ」において、新工場を正式開所した。
開所式には、州首相や州政府高官、在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使、味の素本社の藤江太郎 取締役兼最高経営責任者(CEO)などが出席した。
マレーシア味の素は1961年にマレーシアに進出。1965年にクアラルンプール(KL)のジャラン・クチャイ・ラマに敷地面積25エーカーの工場を開所し、ハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得したうま味調味料の生産を開始した。新工場は、クチャイ・ラマ工場を移転新設したもので、敷地面積は46エーカー。最新の機材や技術が導入されたスマートファクトリーで、従業員の娯楽施設も併設されており、従業員が長期的に働きやすい環境を提供するものとなっている。また同社はKLのブキ・ジャリルのテクノロジーパーク・マレーシア(TPM)において、本社も設立したという。
マレーシア味の素のテオ・チャンリャン会長は、新型コロナウイルス「Covid-19」の流行により厳しい環境であったが、新工場をオープンできたこと、創業60周年を迎えられたことも嬉しく思うとし、関係者および政府などに謝意を表明した。