【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 IHI(本社・東京都江東区)は15日、マレーシア国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の子会社でクリーンエネルギー事業を行うジェンタリ・ハイドロゲン(GHSB)との間で、同国において、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニア製造・販売の事業性を検討・調査する覚書を締結したと発表した。

調査事業では、太陽光発電の適地であるジョホール州を候補地としてグリーンアンモニアを製造し、発電・船舶用燃料供給を目的とした現地での利用および日本・アジア市場への輸出を行うアンモニア販売事業を検討する。
IHIは主に技術的検討と日本での需要調査を担当し、GHSB社はマレーシアにおける再エネ供給や各種設備に関する諸条件設定および需要調査を担当する。2023年初頭まで事業性評価を行った後、2026年の商業プラント完成および運転開始を目指す計画だ。

同調査事業を通じて,マレーシアにおけるアンモニアの多様な利用モデルを示すとともに、将来の需要増大へ対応する燃料アンモニアサプライチェーンの構築を進めることで、日本およびマレーシアにおける燃料アンモニア社会実装の早期実現とグローバルな環境負荷の低減に貢献していく方針だ。