【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレー半島東海岸を中心とした洪水被害による避難者数は、クランタン、パハン、ジョホールの3州で減少したものの、トレンガヌ州で大幅に増加し、合計で7万2,092人となった。

国家災害対策庁によると、21日正午時点での避難者数は、トレンガヌが最多で、前日夜から400人増えて4万456人となった。クランタンは21日朝に3万1,487人まで増加したが、正午時点では3万1,316人まで減少。一方、ペラは前日と同じ54人が帰宅できない状態が続いており、パハン、ジョホールではそれぞれ前日から減少して221人、48人となった。

環境天然資源気候変動省の洪水情報サイトによると、21日正午時点でクランタンで4本、トレンガヌで3本、パハンで1本の河川が氾濫危険水位を超えている。

気象局は21日午後、トレンガヌ、パハン、ジョホール、クランタンに対し22日までの大雨警報を発令。また、サラワクでは23ー24日、サバでは23ー26日に大雨が予想されるとしている。

アルミザン・モハマド・アリ首相府相(サバ・サラワク州問題)は、豪雨が予想される地域では特に丘陵地付近での地滑りに注意するよう警戒を呼び掛けた。