健康宅配食サービス「ヨーローフーズ」、マレーシアで販売開始

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 シンガポール発の健康や食生活の志向に合わせた健康宅配食サービス「ヨーロー・フーズ」がマレーシアで販売を開始した。

「ヨーロー・フーズ」の商品は、新鮮や食材を使い、非遺伝子組み換え(GMO)不使用となっている。温めてすぐに食べられる「ヨーロー・ミールズ」は、ナシレマやレンダン・チキンなどのマレーシア料理の他、パエリヤなどの多国籍料理を合わせて90種類の商品を提供する。冷蔵庫で21日、冷凍庫で3カ月保存が可能だ。また、ダイエットやベジタリアン、低糖質などライフスタイルや様々な目的や好みに合わせた「ヨーロー・プランズ」も用意、自分でカスタマイズしての注文も可能だ。またヘルシーなデザートなども取り扱っている。

「ヨーロー・フーズ」は現在、購入時にクーポンコード「FOODIEYOLO30」を入力すると30%引きを行うキャンペーンを実施している。

セランゴールの水害対策に47億リンギ、連邦政府が割り当て

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ首相は20日、連邦政府がセランゴール州の水害対策に47億リンギを割り当てたと明らかにした。

イスマイル首相は、セランゴール州では割り当てた資金で、5つの水害対策が実施されると発表。水害は住民の幸福や州、国の経済に影響を与える深刻な問題だとし、水害を発生させないために実施すると説明した。また第12次マレーシア計画(12MP)にも触れ、2022年第2ローリング・プランでも、セランゴール州のインフラ開発や行政サービス施設などに63億リンギの割り当てを承認したと言明。持続可能で包括的なインフラ整備を含んだ新たな取り組みを行うために、積極的に措置を講じたと説明した。

イスマイル首相が昨年立ち上げた「マレーシア家族」コンセプトの下で現在、全国を巡回して省庁や政府関連機関への就職イベントが行われている。20日にセランゴール州の会場でサブリ首相は基調演説を行い、「マレーシア家族」に触れて、総世帯の40%を占める低所得者層「B40」と、40%を占める中間所得層「M40」への住宅提供は政府にとり重要な課題だと強調。6月時点でセランゴール州では1万4,329戸の住宅が完成したと明らかにした。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、8月20日)

イスマイル政権が発足1年、与野党取り込み政策運営に成功

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ内閣が発足して8月30日で丸1年となるが、多くの政治アナリストは、イスマイル政権が自身が所属する統一マレー国民組織(UMNO)と適度に距離を置きながら野党協力を取り付けて穏健な政策運営に成功していると評価している

ヌサンタラ戦略研究アカデミーのシニア・フェローであるアズミ・ハッサン氏は、早期の国会開催&総選挙を求めるUMNOの圧力に抗しながら、野党との取引により政権安定に努め主要な制度改革の実施にも成功したと指摘。イスマイル首相が与野党すべてから受け入れられたのが勝因だとし、政府内の安定剤の役割を果たした点を評価した。

アズミ氏はまた、エネルギー価格上昇に苦しんでいる他国と比較して、イスマイル首相のリーダーシップの下で燃料への補助金を維持しながらインフレ・レベルを抑えることができた点を評価した。

マレーシア国民大学(UKM)の政治アナリスト、カルティニ・アブー・タリブ氏は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種率が99%に上るなどコロナ対策に成功した点、米国で6月に9.1%という高いインフレ率だったにも関わらずマレーシアでは3.4%に抑制できた点を評価した。

マレーシア科学大学(USM)のアハマド・ファウジ氏は、国家建設に対するイスマイル首相の最も注目すべき貢献はUMNO内での圧力に耐えて元・現上司であるナジブラザク前総裁(元首相)やアハマド・ザヒド総裁(元副首相)に対する法的訴追に干渉しないという確固たる姿勢にあると指摘。オブザーバーや改革派のUMNO若手党員に支持されていると述べた。

シンガポール国際問題研究所のオー・エイサン氏も同様の見解で、「おそらく最大の貢献は法を捻じ曲げることを求める動きに対するイスマイル首相の不作為であり、司法の独立性を高めるようとすることや反・政党鞍替え法を成立させようとする政治的意思を称賛すべきだ」と述べた。
一方、オー氏は、ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)優遇やマレー語の推奨などの民族的願望を制御不能に陥らないようにすることに注意する必要があると指摘した。

公共政策、政府問題、政治リスクのコンサルタント会社、ブリエンス・アンド・パートナーズのシャズワン・ムスタファ・カマル氏は、 初年度におけるイスマイル首相の最大の貢献は制度・医療改革を推進する政治的意志を示したことだと指摘。政策立案や議会及び特別委員会の役割の向上に関して、野党と協力する意欲をすでに示しているとした。
(マレー・メイル、8月20日)

中国・台湾間の緊張、サプライチェーンに影響

【ペタリンジャヤ】 マレーシア半導体産業協会(MSIA)のウォン・シューハイ会長は、中国と台湾間の緊張は半導体のサプライチェーンを混乱させる恐れがあり、マレーシアには両地からの投資増が見込めるとの見解を示した。

ウォン氏によれば、台湾、中国とも世界半導体産業の主要ハブ。サプライチェーンは複雑で、ある企業が部品を15社から調達しているとして、これには中国、台湾両方の企業がまず含まれる。緊張が高まれば、半導体のサプライチェーンは深刻な影響を受けるという。

リスク回避のため台湾、中国の半導体関連企業は、マレーシアでの工場新設、マレーシア企業買収、あるいはマレーシア企業への製造委託に乗り出すと見込まれるという。

あるアナリストは、緊張が高まれば新工場の建設が必要になるが、建設には時間がかかるため、短期的に企業は十分な量の半導体を生産できず、20ー21年の時のような世界的な半導体不足が再び起こる可能性があると述べた。
(ザ・サン、8月22日)

新型コロナの新規感染者数は2464人、病床使用率は70.2%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、21日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,464人で、累計感染者数は475万7,752人となった。
新たに4,427人が回復し、累計治癒者は468万2,689人。死者数は9人で、累計は3万6,145人となった。アクティブ感染者は、前日から1,972人減の3万8,918人。うち96.1%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.6%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.2%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,748万6,363人で、接種率は84.2%。1回目のブースター接種完了者は1,620万8,909人で、接種率は49.6%、2回目が44万2,007人で1.4%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、感染者が出続けているアクティブなクラスター数は36カ所だった。

Mリゾート&ホテルクアラルンプール、8月31日にオープン

【クアラルンプール】 国内ブランドの新ホテル「Mリゾート&ホテル・クアラルンプール」が31日、クアラルンプール(KL)郊外のダマンサラにオープンする。

385室の客室と5千平方メートルの会議・カンファレンス施設、従業員約250人を擁する。客室は、機能的かつ洗練されたモダンなデザインで、高速Wi-Fi、ミニバー、コーヒー・紅茶メーカー、LEDテレビ、ヘアドライヤー、アメニティグッズ、室内金庫などのアメニティを完備している。宴会場は最大1,000名まで収容可能で、会議・ミーティング用に会議室8室、貴賓室2室、事務局室1室、役員室1室も用意。コーヒーハウス、バー・ラウンジ、スパ、24時間営業のフィットネスクラブ、「蜂の巣」型のウォータースライダー付きのスイミングプールも備えている。隣接する27ホールのゴルフ場KGPAでゴルフも楽しめる。

ホー・ホイサム総支配人は、Mリゾート&ホテル・クアラルンプールは、街の中心部に位置し、細部にまでこだわったデザインに加え、幅広いサービスと施設も備えており、レジャーやビジネスでKLを訪れる顧客に素晴らしい体験を提供できるよう、準備が整えられていると述べた。
(ザ・スター電子版、8月17日)

 

ユーモバイル、国内業界初の1TB通信量を提供開始

【クアラルンプール】 携帯電話事業を手掛けるユーモバイルは18日、新しい5G対応ポストペイド(後払い)プランを発表。国内業界初となる1テラバイト(TB)の大容量高速データ通信量を提供する。

プラン名は「ユーポストペイド98」で月額料金は98リンギ。4G/5G対応の高速データ通信1TBに加え、通話料も無料となり、家族6人まで一人あたり38リンギで同プランをシェアできる。新5G端末を合わせて購入する場合、月利ゼロの分割払いやバンドルでの格安購入も可能。

より低価格の「ユーポストペイド68」も追加され、月額68リンギで、4G/5G対応の高速データ通信を100ギガバイト(GB)利用できる。「98」「68」両プランとも、日本、英国、米国、韓国、ポルトガル、トルコ、タイ、シンガポールなど、全世界63カ国で月間15GBまでのローミングおよび着信通話が無料となる。

ユーモバイルのナビン・マニアン最高マーケティング責任者は、過去2年間で顧客のニーズが進化したことを考えると、新プランは時宜を得たものだと言明。データ通信の利用量が増えたため大容量を提供し、国境再開後の海外旅行者増加に対応して63カ国をカバーする無料ローミングを提供したと述べた。また、5G端末価格の上昇に対抗して柔軟な購入オプションも提供。さらに家族全員で1TBをシェアできるようにしたので、お金をかけずに家族全員の高速接続が可能となったと述べた。

ユーモバイルは今後15カ月以内に、ポストペイドプランについて新プランをさらに発表する計画だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、8月19日、ユーモバイル発表資料)

ホンダ(M)、新型SUV「HR-V」の納車をスタート

【セランゴール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは18日、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」の新モデルの納車をスタートしたと発表した。

セランゴール州チェラスにあるディーラー、MJNモータースにおいて、1台目の所有者への納車式が開催された。

吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)によると、発売開始からこれまでの納車台数は1,300台となっている。

MJNモータースのオーナー、ワン・ハズミ氏は、「HR-V」の需要は高いと明らかにした。
ホンダは7月14日の「HR-V」発表時、6月の予約開始以降、予約受付件数は2万件を超えているとして、バリアントにより納車期間は12カ月となると明らかにしていた。

「HR-V」は、日本では「ヴェゼル」として販売されている。新モデルには、3種のパワートレイン「1.5L e:HEV」「1.5L VTECターボ」「1.5L DOHC i-VTEC」技術が初投入されている。全モデルに安全運転支援システム「ホンダ・センシング」も装備された。バリアントは4種。

情報経営イノベーション大学、マラヤウェールズ国際大学と提携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 情報経営イノベーション専門職大学(所在地・東京都墨田区、iU)は18日、マラヤ・ウェールズ国際大学(所在地・クアラルンプール、IUMW)と包括的提携に合意したと発表した。

iUが掲げる「世界大学構想」の一環として締結したもので、具体的に両校は、▽教員および研究者の交流▽交換留学、単位互換▽国際共同研究、学習・教育、エンゲージメント▽各種IT技術に関する技術支援▽その他相互に合意した教育・研究プログラムーーを実施する。

IUMWはマラヤ大学 (UM)とウェールズ・トリニティ・セント・デイビッド大学 (UWTSD)の共同設立大学として2012年に設立。学生は両大学から学位を取得できるデュアルプログラムを採用している。
iUはこれまで、マレーシアではラッフルズ大学イスカンダル校と提携しており、他には米国のカリフォルニア大学サン・ディエゴ校 (UCSD)とイリノイ大学シカゴ校、英国のシェーフィールド大学とニコラ・テスラ大学院大学、シンガポール国立大学、アフリカのアクレ連邦技術大学と提携している。

iUは今後も、それぞれの大学の学生および教員の交流を通じ、国際的共同講義の開発・開催、各種ICT技術に関する国際共同実験・実装、国際的共同研究などを、各大学とまたこの活動を支援する内外著名企業各社とともに展開していく方針だ。

新型コロナの新規感染者数は4,071人、病床使用率は71.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、18日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4,071人で、累計感染者数は474万9,000人となった。
新たに3,289人が回復し、累計治癒者は467万400人。死者数は7人で、累計は3万6,124人となった。アクティブ感染者は、前日から775人増の4万2,476人。うち96.1%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.6%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.8%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,748万689人で、接種率は84.1%。1回目のブースター接種完了者は1,620万6,396人で、接種率は49.6%、2回目が43万3,089人で1.3%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、セランゴール州の教育機関で発生し、感染者はプトラジャヤでも確認した。感染者が出続けているアクティブなクラスター数は32カ所で、前日と変わらなかった。