【クアラルンプール】 第5世代移動通信(5G)ネットワークの基盤整備を実施する国営企業デジタル・ナショナル(DNB)は2日、2022年末時点における人口集中地区(COPA)の5G人口カバー率が47.1%となり、昨年通年目標の37.9%を上回ったと明らかにした。これにより3,900地域の1,500万人が5Gを利用できるようになった。

州・地域別でカバー率が最も高いのはクアラルンプールで97.5%に達した。それに▽プトラジャヤ(97.1%)▽セランゴール州(89.4%)▽ジョホール州(52.3%)▽マラッカ州(51.3%)▽ネグリ・センビラン州(49.7%)ーーが続いた。なお、ペナン州は41.1%、ペラ州は37.7%、サラワク州は32.4%、サバ州は27.9%で、その他の州は20%以下にとどまった。

ナスシオン・モハメド最高執行責任者(COO)は、州政府や地方自治体の協力により、迅速に計画を進めることが出来たと説明。2024年末までに全エリアでの5G提供を目指すとした。

DNBによると、セルコム・アシアタ、Digiテレコミュニケーションズ、テレコム・マレーシア、ユーモバイル、YTLコミュニケーションズ5社が5Gサービスを提供している。マキシスについては、1月中に株主からの承認を得て、DNBと5Gネットワーク回線契約を締結した後で、5Gサービスを開始する予定だ。
(ザ・サン、1月3日、ベルナマ通信、エッジ、1月2日)