【クアラルンプール】 マレーシア旅行代理店協会(MATTA)のタン・コクリャン会長は、3ー6月の中国人観光客によるホテル予約数が増加しており、3月以降に300万人の中国人観光客が入国し、宿泊、食事、土産物に1人平均約3,000リンギを費やすとの予想を示した。
タン氏によると、特に出張旅行や学生の企業訪問に関する中国からの問い合わせが倍増しており、マレーシア政府による新型コロナウイルス「Covid-19」水際対策の様子見のため、旧正月期間中の実際の予約数は少ない。
中国からの観光客によりマレーシア国内でも感染再拡大の懸念が高まっていることについて、タン会長は、感染の懸念が高まっているからという理由で、安易に中国人の入国を規制すべきではないと強調。マレーシアの旅行先としての地位を維持するためにも公衆衛生が最も重要であり、政府や保健省が感染状況や世界的な基準に従って行う対策を信頼しなければならないと述べた。
旅行予約サイトのトリップドットコムによると、12月27日ー1月2日の中国本土からマレーシアへのフライトの検索数が、前週と比較して90%増加した。検索数の上位5都市は、クアラルンプール、ペナン、コタキナバル、タワウ、ランカウイ。
国別の上位10カ国は▽タイ▽日本▽米国▽韓国▽オーストラリア▽マカオ ▽シンガポール▽香港▽台湾▽カナダーーで、マレーシアは12位だった。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月6日)