【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)郊外のブキジャリルで総合医療タウンシップ「KLウェルネス・シティ(KLWC)」の建設が行われている。
国内外からのメディカルツーリズム渡航者の誘致を目指すもので、26.49エーカーの敷地内に、624床の国際総合病院(1,000床まで拡張可能)、医療機関やオフィス、商店などが入居する複合施設「ノーベル・ヘルスケア・パーク」、短期滞在者や介護者、患者親族向けの宿泊施設、健康とフィットネスを重視したライフスタイルを提供する長期滞在型レジデンスなどを開発する。病院では、心臓、脊椎、神経などの科目やスポーツ医学、美容整形、不妊治療などを提供し、研究開発も行っていく。
KLウェルネスシティのコリン・リー社長は、マレーシア・ヘルスケア旅行協議会の「ヘルスケア旅行業界青写真2021-2025」によると、現状のメディカルツーリズムでは、ステップダウン(回復途上で集中医療から医療レベルを下げた段階)やリハビリ対応、ウェルネス開発などの面で改善が必要だとされているとし、KLWCの宿泊施設はステップダウン・ケアを受けている患者、退院後にも理学療法やリハビリが必要な患者、また患者に付き添う親族にも対応していると述べた。
(インターナショナル・トラベル・アンド・ヘルス・インシュアランス・ジャーナル、1月11日)