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2022年の自動車販売は41.6%の大幅増、過去最高を記録

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア自動車協会(MAA)は、2022年通年の自動車販売台数が過去最高の72万658台となり、前年比41.6%の大幅増加となったと明らかにした。

乗用車は41.8%増の64万1,773台、商用車も39.9%増の7万8,885台となった。窓付きバンとバスがマイナスとなったが、その他のカテゴリーは全て増加した。
新型コロナウイルス「Covid-19」で溜まっていた需要が噴き出したこと、売上税の減免措置が6月末まで延長されたこと、完全ロックダウンの影響を受けた2021年からの反動が寄与した。

メーカー別では、ダイハツ系のプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)が前年の19万291台から28万2,019台に大幅増となりトップを堅持。シェアも37.4%から39.1%に上昇した。2位は前年と同じくプロトン・ホールディングスで、前年の11万1,695台から13万6,026台に増加したが、シェアは21.9%から18.9%に下がった。

3位はトヨタで、前年の7万1,585台から10万41台に増加。シェアは14.1%から13.9%に下がった。4位はホンダで、前年の5万3,031台から8万290台に増加した。シェアは10.4%から11.1%に上昇した。5位は三菱で、前年の1万7,489台から2万4,017台に増加。シェアは3.4%から3.3%にやや下がった。
2021年通年の生産台数は70万2,275台で、前年比45.8%の大幅増となった。6月に発令された完全ロックダウンで生産ストップした前年からの反動が生産を押し上げた。乗用車は45.6%増の65万190台、商用車は47.9%増の5万2,085台となった。

■今年は9.8%減の見通し■
2023年の販売見通しについてMAAは▽世界経済の鈍化、景気後退が予想される▽国際通貨基金(IMF)が世界の国内総生産(GDP)平均を2.7%と低く予想している▽にもかかわらずマレーシアは労働市場の改善に伴い堅調な内需に支えられる▽3月末までの売上税減免措置対象車の納車が急ピッチで進む▽新型モデルの投入や手頃な価格になった電気自動車(EV)の発売による購買意欲促進▽中央銀行バンク・ネガラが更なる利上げを行う懸念▽半導体不足や地政学的リスク、新型コロナの感染再拡大の懸念やサプライチェーンの問題ーーといった要因を挙げた上で、2022年比9.8%減の65万台と予想した。乗用車については8.8%減の58万5,000台、商用車は17.6%減の6万5,000台と見込んでいる。

 

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