25年までに200億リンギのEV投資誘致を目指す=通産相

【クアラルンプール】 通産省は、2025年までに電気自動車(EV)への投資誘致額を200億リンギ、2030年までに400億リンギとすることを目標として掲げている。

テンク・ザフルル通産相は12日に開催された、情報通信技術(ICT)のアートロニックと米ビーノの電動自転車「リーボ」の現地組立に向けた覚書締結式のスピーチにおいて、EVエコシステムとサプライチェーンについて、ソフトウェア、技術、設備、エンジニアリングなどを含んだ全体として見る必要があり、EV産業強化に向けた取り組みについては、関係省庁や民間企業が参加するEVタスクフォースでの議論を行うと述べた。

ザフルル通産相は昨年12月、▽2025年までに公共EV充電設備1万基を設置▽EVおよびハイブリッド車が市場総需要量(TIV)に占める割合を2030年までに15%、2040年までに38%にするーーという目標を発表していた。
(ザ・スター、1月13日、エッジ、ベルナマ通信、1月12日)

三菱モーターズ、今年の販売目標は4%増の2.5万台

【クアラルンプール】 三菱モーターズ・マレーシア(MMM)は、2023年の販売台数目標を前年約4%増の2万5,000台としている。昨年は前年比37.3%増の2万4,017台となり、過去最高だった。

ホフェン・テー上級副社長は、国営「ベルナマ通信」の取材に対し、今年は7人乗りのクロスオーバーMPV(多目的車)「エクスパンダー」、ピックアップトラック「トライトン」で限定モデルとスポーツモデルを発売すると言明。販促活動を強化し、体験試乗を提供するとした。また、サバ、サラワク両州ではトラックタイプの車両が好まれるため、東マレーシアでは「トライトン」の市場が拡大すると予想。一方、「エクスパンダー」はマレー半島、特に首都圏、ペナン、ジョホールを中心に拡販していくとした。

テー氏はまた、非国民車で3位を維持することに注力し、現時点で全国に55カ所ある3S(販売、サービス、部品交換)センターを年内に首都圏、東マレーシア、南部(ジョホールなど)で3ー5カ所追加する予定だと述べた。
(ザ・スター電子版、ベルナマ通信、1月13日)

サラワク州、海外からの全入境者に空港での体温測定を実施

【クチン】 サラワク州は13日、海外からの全入境者に対し州内空港到着時に体温測定を行うと発表した。

州災害管理委員会(SDMC)の声明によると、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染状況およびワクチン接種率を評価し導入を決定。発熱や症状がある渡航者には、医療機関で新型コロナの検査の受検書類が渡される。咽頭スワブ検査を48時間以内に実施することが義務づけられ、陽性であった場合、新型コロナ管理ガイドラインに従い、宿泊施設に隔離される。陰性でも症状がある場合は、公共の場や人混みでのマスク着用が勧告される。

委員会はまた、特に高齢者などの高リスクグループにワクチン接種を受けるよう呼びかけ、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」経由あるいは最寄りのクリニックで接種予約を取ることを推奨。常に検査、報告、隔離、通知、探求(TRIIS)を実践し、高リスクあるいは症状が出ている場合にはマスク着用をするよう勧告した。
(ザ・スター、1月14日、マレーシアン・リザーブ、1月13日)

東京オートサロン、6月にKLのMITECで初開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 東京オートサロン事務局は、6月9ー11日に、カスタムカー・ショーである「東京オートサロン」を初めてマレーシアで開催すると発表した。

会場はマレーシア国際貿易展示センター(MITEC)のホール2ー4。主催するのは、マーケティングおよびブランド・アクティベーションの代理店であるMUSEグループで、展示総面積は1万4,000平米となる。一般入場料は40リンギ(一日券)。前売券なども販売する予定で、後日詳細を発表する。

MUSEグループのリデュワン・マトニ最高経営責任者(CEO)は、「マレーシアにおける東京オートサロンの独占開催権を東京オートサロン事務局から受けることができて、大変光栄に思う。東京オートサロン・クアラルンプールの開催により、自動車アフターマーケット業界の活性化に少しでも貢献したいと思う」とコメントした。

新型コロナの感染者数は244人、2日連続で200人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、15日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は244人となり、累計感染者数は503万2,677人となった。
新たに401人が回復し、累計治癒者は498万5,292人。死者数は2日連続の0人で、累計は3万6,908人となった。アクティブ感染者は、前日から157人減の1万477人。うち95.5%が自宅、4.3%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は72.5%、ICU病床使用率は63.6%、人工呼吸器使用率は36.4%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万5,440人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,629万677人で、接種率は49.9%、2回目が71万9,295人となり、2.2%だった。

世銀、今年のマレーシア経済成長率を4%と減速予想

【クアラルンプール】 世界銀行(WB)は、最新の経済見通しリポートの中で、マレーシアの今年の国内総生産(GDP) 成長率について4%に減速するとの予想を示した。

世銀は2022年に経済が大きく回復したものの主要市場向け輸出の伸びが鈍化しているため、今年はフィリピン(5.4%)、ベトナム(6.3%)と共にマレーシアの経済成長が4%に減速すると予想。インドネシアについては2024年にかけて4.9%成長と2022年によりわずかな減速にとどまると分析した。
世銀はまた、東アジア・太平洋 (EAP) 地域の経済成長率は2021年に大きく回復したものの2022年には推定で3.2%に減速し、従来予想を1.2ポイント下回ったと指摘。減速の主な要因はEAP全体の85%を占める中国の減速によるもので、昨年6月の予想を1.6ポイント下回る2.7%に急減速したが、中国を除く地域の経済成長率は前年の2倍以上となり、昨年6月の予想を0.8ポイント上回る平均5.6%となったとした。

その上で世銀は2023年について、新型コロナ関連の制限緩和により中国での経済活動が徐々に回復するとみられるためEAP全体で平均4.3%の堅調な成長を予想。ただ5%としていた昨年6月予想を下回っており、主な要因として新型コロナ関連の混乱と長期にわたる中国の不動産セクターの不振、域内全体におけるコモディティ輸出の伸びが予想を下回っていることを挙げた。
(エッジ、1月11日)

西村あさひ法律事務所、マレーシアに新拠点を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 西村あさひ法律事務所(本社・東京都千代田区)は12日、アジアでのさらなる体制強化のため、同事務所のシンガポール拠点が、クアラルンプールに新拠点を設立すると発表した。

マレーシア法に豊富な知識・経験を有するワンメイ・リョン マレーシア弁護士が代表を務めるマレーシアの独立した法律事務所であるWMリョン・アンド・コーとの戦略的提携の下で設立するもので、マレーシアが関わるクロスボーダー案件について豊富な経験を有する眞榮城大介弁護士およびシンガポール事務所所属の弁護士が中心となり、緊密に連携しながらクライアントのマレーシア事業の拡大および現地ビジネスのサポートを行う。

西村あさひ法律事務所は、M&A、ジェネラルコーポレート、労務、紛争・危機管理をはじめとした幅広い分野において、今後も大きな市場成長が見込まれるマレーシアに提携事務所があることを強みに、シンガポール拠点およびWMリョン・アンド・コーとの連携、また場合により外部マレーシア現地事務所とも協働しながら、より高品質なサービス・付加価値の提供により、確固たるプロフェッショナル意識と知性に支えられた開拓精神をもって、マレーシア国内のみならず、アジア全体の発展に貢献していく方針だ。

ブランド買取「アリュー」2号店、伊勢丹KLCC内にオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 バリュエンスホールディングス(本社・東京都港区)は12日、グループ企業バリュエンスインターナショナル・シンガポールが、ブランド買取店「アリュー伊勢丹ケーエルシーシー(KLCC)店」をオープンしたと発表した。

2021年10月にオープンした「アリュー伊勢丹ロット10店」に続くマレーシア2号店で、営業時間は10:00ー19:00。買取ジャンルは、時計、バッグ、ジュエリー、アパレル、貴金属。マレー語、英語、北京語、広東語に対応している。

バリュエンスは、マレーシアの伊勢丹が日本の優れた商品や文化、サービスを発信、世界に売り出す海外拠点として駐在員や現地富裕層、観光客に親しまれており、同社グループが日本国内でも百貨店内への展開を積極的に行っていることから、今回の出店を決定。 「伊勢丹KLCC」は首都クアラルンプールに位置し、仕事帰りや近隣住民にとっての利便性も優れていることから「、アリュー」としてリユースを提案することで、より多くの顧客への認知拡大を図る。今後も、東南アジアをはじめとする世界各国でのブランド買取店舗の展開を加速させ、より多くの顧客がリユース体験できる場を提供することで、リユース文化の浸透と循環型社会の実現を目指していく方針だ。

ジェトロKL、EC概況と医療ビジネスに関するセミナーを開催へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、在マレーシア日系企業向けに、「マレーシアのEC概況とスタートアップ企業の紹介」および「マレーシア医療ビジネス解説セミナー」と題する2件のセミナーを開催する。

1月20日にオンラインで行う「マレーシアのEC概況とスタートアップ企業の紹介」は、日本ーマレーシア間のオープンイノベーション促進に向けシリーズで行っている「デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム・ウェブセミナー」の一環で、今回は有望分野の1つであるEコマース(EC)に焦点を当てた。市場調査会社イプソスがマレーシアのEC概況、政策、今後期待されるトレンドを紹介するほか、ECプラットフォーマー PGモールなどががピッチ形式で自社技術・ソリューションについてプレゼンする。

2月9日のリハビリ・予防医療をテーマとした「マレーシア医療ビジネス解説セミナー」は、マレーシアにおける医療ビジネスに関心のある日本企業が対象で、オンライン配信とのハイブリッド開催となる。「マレーシアにおける医療ビジネスの基本情報と最新動向」、「健康のカギとなるリハビリの最新トレンドと今後のビジネスチャンス」、「アクティブシニア層の健康志向の高まりによる予防医療需要の増加」と題する3つのレクチャーに加え、会場参加者によるネットワークセッションも行う。

新型コロナの感染者数は383人、4日連続で300人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、12日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は383人となり、累計感染者数は503万1,826人となった。
新たに625人が回復し、累計治癒者は498万3,795人。死者数は4人で、累計は3万6,905人となった。アクティブ感染者は、前日から246人減の1万1,126人。うち95.4%が自宅、4.4%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は76.6%、ICU病床使用率は64.0%、人工呼吸器使用率は37.8%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万4,635人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,628万8,389人で、接種率は49.9%、2回目が70万675人となり、2.1%だった。